今日、会社で「消防・避難訓練」なるものがあった。我がチームの、平笑福亭が、放火魔役となり、８階たばこ部屋で、日頃の仕事に対する焦燥感から、つい、出来心で、火をつけてしまった、との想定の元、訓練はシミュレートされたのであった。
僕たち兵隊は、アナウンスにそって、非常階段を８階から１階まで、ダラダラと降りるだけで良かった。事前に、『消防班』なるものが、結成され、消化器を担いだり、誘導したり、まあ、班長たるお仕事をしたのだった。

　我がチームに自称、 自称、『おとこまえ』と呼ばれている方がいらっしゃる。自他共に認める、『男前』である。彼が、その、班長の任を受けた。班長、『おとこまえ』は、奇を衒いながらも、仄かな自信満々の笑みと、漲る闘志のオーラ、赤色光線を発散させながら、

　「人妻だけには、見せられへんなあ！」、

と後席の家庭と仕事を両立する、デキルオンナ、才女、Ｍざきさんに囁きかけていた。お昼、僕が後席から、「おとこまえ、お昼、行こか？」、と声をかけると、速攻、必ず、何の後ろめたさも恥じらいもなく、振り返るのである。そこが、かわいいではないか！　電子工学のサラブ族(マスター出)とはとても見えない。実に似合うではないか、そのヘルメット姿。