2008年2月12日(火) |
オープンリール・テープデッキの紹介 |
今日は時間外もなく、定時退社をした。時間的にゆとりがあったので、久々にオープンテープデッキのメンテナンスとして、ヘッド周辺のクリーニングをした。オープンテープデッキが好きで、ゆっくり・ゆったりした動きと穏やかな音がいい。CDやDATのデジタルギザギザな音もアナログになれば円やかになる。所詮、人の耳には周波数特性やダイナミックレンジもレコード盤レベルで十分な訳であるしね。 |
|
|
|
「アイソレートループ」方式
一番下の丸いのが「リバーシングローラー」って言いますが,オープンリールデッキで初のストロボ装置が装着され,クォーツ制御により得た正確な周波数で点滅するLEDの発光部により,秒単位の速度偏差がチェックできるようになっているのです。 |
|
|
形式 |
アイソレートループD.D方式ステレオテープデッキ |
トランスポート |
アイソレートループ方式 |
トラック形式 |
2トラック2チャンネル(録音・再生)
4トラック2チャンネル(再生) |
ヘッド |
録音:高硬度パーマロイ
再生:高硬度パーマロイ×2
消去:ダブルギャップフェライト |
駆動部 |
キャプスタン用:クォーツロック電子整流子方式・ダイレクトドライブ駆動方式
リール用:電子整流子方式・ダイレクトドライブ駆動方式×2 |
録音バイアス方式 |
交流バイアス方式 |
消去方式 |
交流消去方式 |
テープ速度 |
38cm/sec,19cm/sec,9.5cm/sec |
周波数特性 |
38cm/sec:30〜30,000Hz±3dB
19cm/sec:30〜25,000Hz±3dB |
総合S/N |
60dB(JIS) |
ワウ・フラッタ |
38cm/sec:0.018%WRMS
19cm/sec:0.04%WRMS |
歪率 |
0.8% |
チャンネルセパレーション |
50dB |
|
テープ速度偏差 |
±0.10%以下 |
テープ速度変動幅 |
0.05%以下 |
使用リール径 |
最大26形(10号) |
早巻き時間 |
26形(10号)100%テープにて約2分30秒 |
消費電力 |
55W |
タイムカウンタ精度 |
±1%以下(38cm/sec再生) |
入力 |
MIC:最大入力感度 0.25mV(−72dB)
適合MICインピーダンス 400Ω〜20kΩ
LINE IN:最大入力感度 60mV(−24dB) |
出力 |
LINE OUT:基準出力レベル 420mV(−7.5dB)
負荷インピーダンス 22kΩ以上
HEAD PHONES:8Ω 60mV(基準出力レベル時)
THROUGH OUT:LINE INと同じ |
電源 |
AC100V 50/60Hz,DC24V |
使用半導体 |
トランジスタ248石,FET6石,IC 10石,ダイオード75石,
発光ダイオード1石 |
重量 |
23kg |
外形寸法 |
456W×443H×257Dmm |
|
|
|
【2台目】
同じくテクニクスの1500U、両サイドがむき出しのジャンク品だったので、過去何度も修理をお願いしたプロのオープン専門修理店<川島オーディオサービス>で1年修理待ちをしてからのデビューとなった。当時の製品は修理が出来る、ってことで今の時代の使い捨てなんてないからね、コンデンサでも抵抗でもトランジスタでも細々同じ物、もしくは同じ特性の部品は売ってるしね、このデッキはカウンタベルト、ブレーキフェルト、メカ消耗部品交換、コントロール基盤パターン修正、コンデンサ交換、ベアリング・テンション調整、録再のアジャストをして貰った。修理完了後、自作で両サイドはねじ穴をデリケートに測定してパイン集積材を付けた。いい感じでしょう。家具っぽくなった。暖かみが増したよね。(そう思っているのは自分だけ、それでいいのだ) |
これは初期モデルですね、でも程度がすごぶるいい、まだまだ艶々ですしね。
一番下の丸いのが「リバーシングローラー」って言いますが,オープンリールデッキで初のストロボ装置が装着され,クォーツ制御により得た正確な周波数で点滅するLEDの発光部により,秒単位の速度偏差がチェックできるようになっているのです。 |
これはヘッドブロック、オプション販売されていたもので、RP-2422(当時定価38,000円)、センタが3本のネジで超簡単に取替ができるようになっていて、4トラック2チャンネル用の録音・再生・消去ヘッドが付いている、これを付け替えると何が違うか、っていうとね、4TR-2CHの録再ができるから、テープが2倍使えるってことになる、当然録音面積は2TR-38に較べ相対的に半分になるので、音質は落ちますよ。ダイキャストの材質で精悍なマスクでしょ、これも旋盤技術が優れている日本製品の器用さが良く出てますね。 |
|
|
|
|
|
【3台目】
TEAC X-10R、これは一番古く付き合ってるデッキで、1981年から25年以上の付き合いとなる。19cm/sで10号リール、オートリバースで3時間、9.5cm/sなら6時間のPLAY/RECORDが出来ます。一時は倉庫にぶち込んだり、売りさばこうとしたり、冷たくしたけれど、手元にずっと置いて良かったと思ってる。当時、19歳の時、新聞配達して稼いだお金で大阪/日本橋で購入。定価186,000円だったと記憶している。筐体を囲むウッド(木型)をオプションで後から購入して付けている。それでね、こういった電気製品にも心があって、ちゃんと使ってやるといつまでも愛おしく働いてくれますね。粗末に扱うと必ずいじけますからね。これもいい顔してますでしょ。 |
トラック形式 |
4トラック・2チャンネル・ステレオホニック方式 |
ヘッド |
6ヘッド(消去、録音および再生/リバース再生、録音、消去) |
リール |
26形(10号)および17形(7号) |
テープ速度 |
19、9.5センチ(±0.5%) |
モータ |
キャプスタン:DCブラシ付きFGサーボ・ボーター×1
リール:DCスロットレス・モーター×2 |
ワウ・フラッタ |
19センチ;0.03%(WRMS)
9.5センチ;0.04%(WRMS) |
周波数特性(総合) |
19センチ;30〜28,000Hz(40〜20,000Hz±3dB、-10VU)
9.5センチ;30〜20,000Hz(40〜16,000Hz±3dB、-20VU) |
SN比(総合) |
63dB(3%ひずみレベル、聴感補正) |
ひずみ率(総合) |
0.8%(基準レベル) |
ステレオ・チャンネルセパレーション |
50dB(1,000Hz) |
早巻時間 |
100秒(550mテープ) |
入力 |
マイク;0.25mV/-72dB(適合インピーダンス200Ω以上)
ライン:60mV(入力インピーダンス 50kΩ) |
出力 |
ライン:0.45V(負荷インピーダンス10kΩ以上)
ヘッドフォン:8Ω |
電源 |
100V AC、50/60Hz、70W |
外形寸法 |
432(幅)×452(高さ)×262(奥行)mm |
重量 |
20kg |
|
|
|
|
|
「今日は何を書くか?」の主題はクリーニングだったのです。こういった製品はメンテナンスフリーなんて無いのでテープが擦れる走行系は時折、お掃除してあげる必要があります、そう、手間がかかるのです、でもそれが人間らしくて僕は好きなんですね、オートマチックは車でも嫌い、マニュアルですよね、楽じゃないのがいい、やっぱり僕は変態・偏屈者だなあ。
さて、クリーニングするために用意するもの。
- クリーニング液:ヘッド用(金属部分用です)
- クリーニング液:ラバー用(ピンチローラーなどのゴムの部分用です)
- 綿棒
- 消磁器
- ちっこい鏡
|
ヘッドもずっと使っていると帯磁してくるので、それを蹴散らしてやる、磁気を帯びた状態では宜しくないので、その磁気を消すので消磁っていう営みが必要となってくるんですね、これはTDK製で、昔の消磁器はヘッドからゆっくり離していくように扱う必要があったのですけど、これは瞬時に消磁ができるようになっているんです。高校生の時から使っている、でも壊れずに未だに動作してますね。エライ。
<TDK HEAD ERASER AH-301 Head demagnetizing DC:3V(G-13 x2)> |
|
|
|
これもあると便利、歯の裏を見るような鏡ですけど、あればヘッドの表面をチェックできるからね。 |
これで、ヘッドの表面が鏡のように、気持ち的には自分の顔がヘッド映り込む位に磨いてあげます、でもそっとですね、愛情込めてね、強く擦らないね。 |
【テープ保管のワンポイント】
- 縦置きにすること。(寝かすと良くない)
- PLAYで巻き取った状態で保管すること。(早送り/巻き戻しの状態だとテープ側面が波打っていて、そのまま放置するとテープのエッジ部分がわかめ状態となって、後で後悔する羽目になる)
|
|
|
|
また、だれも全く興味の無いことを書いてしまった。なのでね、僕のブログは「自慰的ブログ」ってことです、自己満足でもって、自虐的かもね。 |
Copyright (C) 2008 Shougo Iwasa. All Rights Reserved. |