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12.1 Procurement Planning
調達計画

※いつ何を調達するかを決定する。
◆プロジェクト調達マネジメントは、プロジェクトスコープを達成する目的で母体組織の外部から物品やサービスを取得するために必要なプロセス。購入者の観点から論じられる。
◆調達計画とは製品やサービスをプロジェクト組織の外部から調達することで、どのプロジェクトニーズがもっともよく満たされるかを判断するプロセスであり、スコープ定義のプロセスで行うべきものである。
Q.納入者(The seller)が突然、プロジェクトから退いた?
A.=>T&M契約をしてプロジェクトを継続させる。

INPUT

1.スコープ記述書(Scope statement)
 ⇒現行のプロジェクトの範囲について述べている。調達計画のプロセスとして考慮しなければならないプロジェクトニーズや戦略に関する重要な情報を提供する。
2.成果物記述書(Product description)
 ⇒調達計画のプロセスにおいて考慮を必要とする技術的課題や懸案事項に関する重要な情報を提供する。
3.調達に要する資源(Procurement resources)
 ⇒母体組織が正式な契約担当Grを持たない場合、プロジェクトチームは資源と専門知識の両方を提供しなければならない。
4.市場状況(Marketconditions)
 ⇒市場においてどのような製品やサービスがどこからどのような契約条件で入手できるかを検討しなければならない。
5.他の計画からのアウトプット(Other planning outputs)
 ⇒コストおよびスケジュールの予備見積り、品質マネジメント計画書、キャッシュフロー予測、WBS、識別されたリスク、要員配置。
6.制約条件(Constraints)
 ⇒購入者の選択肢を制限する要因。資源が調達できるかどうか。
7.前提条件(Assumptions)
 ⇒事実、現実、確実であると考えられる要因。

ツール
と技法

1.内外製分析(Make-or-buy analysis)
 ⇒プロジェクト母体組織においてある特定の製品を組織内で競争力のあるコストで製作可能かどうかを分析する一般的なマネジメント技法、直接費・間接費(均一的な比率)の両方が対象。固定資産(買取)、レンタルにするかの判断も含む。
2.専門家の判断(Expert judgement)
3.契約形態の選択(Constract type selection)
 ●定額契約(一括請負契約)(納入者リスク大)
 役割定義が十分でない場合は納入者がリスクを負う。
 ●実費償還契約(購買者リスク大)
  ・コストプラス固定フィー契約(CPFF)⇒償還対象コストの実際発生額と加えて固定額の利益(フィー)を支払う
  ・コストプラスインセンティブフィー契約(CPIF)⇒契約で定められた償還対象コストの実際発生額を支払う。加えて契約時に合意したパフォーマンス目標値を達成した場合に所定の利益(フィー)を受け取る
●タイムアンドマテリアル契約
 ⇒通常小額。契約総額は業務を完了するまでに必要な数量により決まる。小額、期間的に短い。作業範囲が明確でないあるいは不完全に適する。すぐに仕事を始めたい場合にも使われる。契約時点で契約額が取り決めていない。契約に制限がないという点で実費精算契約に似ている。

OUTPUT

1.調達マネジメント計画書(Procurement management plan)
 ⇒どのように調達計画以降の調達プロセス(引合計画から契約完了まで)をマネジメントするかについて記述。
 ■どの契約形態を採用するか
 ■評価基準として独自見積もりが必要な場合は、いつ、誰が作成するか
 ■母体組織に調達部門がある場合、プロジェクトマネジメントチームが引き受ける活動は何か
 ■標準の調達文書が必要な場合、どこから入手できるか
 ■複数の納入者をどのようにマネジメントするか
 ■調達とスケジュール作成や実績報告のようなプロジェクトの他の活動とどのように調整するか
 ・プロジェクトのニーズに応じて公式・非公式、詳細・概要など多様
2.作業範囲記述書(SOW(Statement(s) of work)
 ⇒納入候補が調達品を供給する能力があるかどうか判断できるように調達品について充分詳細を記述する。納入候補がそれを見て当該品目役務を納入可能かどうか判断できる程度に調達の詳細を記述するもの(明確・完全・簡潔)

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