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11.6 Risk Monitoring and Control
リスクの監視とコントロール

※プロジェクトライフサイクルを通して残存リスクを監視し、新たなリスクを識別し、リスク低減計画を実行し、その効果を評価する。
■リスクの監視・コントロールは、識別されたリスクを追跡し、残存リスクの監視と新しいリスクの特定を行い、リスク計画の確実な実行を企画し、リスク低減の効果を評価するプロセス。
◆リスク監視の目的は、
1.リスク対応策が計画とおり実行されたか
2.リスク対応行動は期待とおり効果的か
3.プロジェクト前提条件はまだ有効か
4.傾向分析から見てリスクの脅威は以前の状態から変わったか
5.リスクのトリガー(予兆)は発生したか
6.適切な方針と手続きが守られているか
7.これまで識別されなかったリスクが発生または出現したか

リスクコントロールとは、
代替戦略を選択し、コンティンジェンシー計画を実行し、是正処置を行い、プロジェクト再計画すること。
●リスク対応の責任者は、定期的にプロジェクトマネージャやリスクチームのリーダに対して計画の有効性や想定しない影響やリスク低減のために必要なプロジェクト途中段階での是正処置を報告すべきである。

INPUT

1.リスク・マネジメント計画書(Risk management plan)
2.リスク対応計画(Risk response plan)
3.プロジェクト・コミュニケーション(Project communication)
4.追加のリスク識別・分析(Additional risk identification and analysis)
5.スコープ変更(Scope changes)

ツール
と技法

1.プロジェクト・リスク対応の監査(Project risk response audits)
⇒リスク監査人(第三者)は、回避、転嫁、または軽減の効果やリスクオーナーの効果について調査し文書化する。プロジェクトライフサイクルを通して実施
2.定期的なプロジェクト・リスクの見直し(Periodic project risk reviews)
⇒プロジェクトリスクは全ての会議で議題とすべき事項
⇒通常使用する報告書は懸案事項記録、アクション・アイテム・リスト、異常警告書、エスカレーション通知等。
3.アーンド・バリュー分析(Earned value analysis)
⇒ベースライン計画に対してプロジェクト全体のパフォーマンスを監視するために使用する。
4.技術的実績の測定(Technical performance measurement)
⇒プロジェクト実施中の技術的な成果とプロジェクト計画にある技術的な達成項目スケジュールとを比較すること。あるマイルストーンにおいて設定した機能を発揮しないとい?脱があれば、プロジェクトのスコープの達成があやういとうリスクを示唆している。
5.追加のリスク対応計画(Additional risk response planning)
⇒リスクをコントロールするためには、追加のリスク対応計画の策定が必要となる。

OUTPUT

1.迂回策の計画(Workaround Plan)
⇒事前に識別していないリスクや受容したリスクの発生に対して計画していない対応をとること。迂回策は適切に文書化し、プロジェクト計画やリスク対応計画に取り込む必要がある。
2.是正処置
⇒コンティンジェンシー計画や迂回策を実行すること。
3.プロジェクト変更要求
⇒統合変更のプロセスで取り扱う。
4.リスク対応計画書更新版
5.リスク・データベース
⇒リスクマネジメントプロセスにおいて収集し使用したデータを集積し、維持し分析に使用する保管庫。組織全体のリスクマネジメントに役立ち、年月の経過とともにリスク教訓プログラムの基礎となる。
6.リスク識別チェックリスト更新版
⇒経験に基づいて更新したチェックリストは将来のプロジェクトのリスクマネジメントに役立つ。

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