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10.3 Performance Reporting
実績報告

※実績情報を収集し、配布する。このプロセスは状況報告、進捗測定、予測を含む。

INPUT

1.プロジェクト計画書(Project plan)
2.作業結果(Work results) ※プロジェクト計画の実行のOUTPUT
 ⇒どの要素成果物が全てあるいは部分的に完了したのか、どのような費用(または資源)が発生し、支払が確定したのかなど作業結果はプロジェクト計画の実行のプロセスにおけるアウトプット。作業結果は、コミュニケーションマネジメント計画書に記載された枠組みにしたがって報告すべき。実績報告を役立つものとするためには、作業結果に関する正確で一貫性のある情報が不可欠。
3.他のプロジェクト記録(Other project records)
 ⇒他のプロジェクト文書にもプロジェクトの実績を評価する際に考慮すべきプロジェクトの環境に関する方法を含んでいることが多い。

ツール
と技法

1.実績レビュー(Performance reviews)
 ⇒プロジェクトの状況または進捗、またはその両方を評価するための会議。
2.差異分析(Variance analysis)(※スケジュールコントロール、実績報告にもある)
 ⇒プロジェクトの実際の結果を計画あるいは期待した結果と比較すること。コストとスケジュールの差異分析がもっともよく行われるが、スコープ、資源、品質およびリスクについての計画との際も、おなじかそれ以上に重要なことが多い。
3.傾向分析(Trend analysis)
 ⇒実績が改善しているか悪化しているかを判断するためにプロジェクトの結果を時系列で検討する。
4.アーンド・バリュー分析(Earned value analysis)
  PV:計画価値(計画上のコスト)
  AC:実コスト(実際に費やされたコスト)
  EV:出来高価値(生み出された価値コスト)
  BAC:完成時総予算
  CV=EV-AC, CPI=EV/AC ,SV=EV-PV ,SPI=EV/PV
 ●古い言い方
  ACWP=AC / BCWP=EV / BCWS=PV
  S=SCHEDULE / P=PERFORMED
  EAC(Estimate at Completion)完成時総コスト見積り
 ★現在のコスト差異が今後も続く
  EAC=AC+(BAC-EV)/CPI
 ★当初の見積りが誤り⇒再見積り
  EAC=AC+ETC(Estimate to Completion)
 ★一過性(今後は発生しない)
  EAC=AC+(BAC-EV)
  VAC=BAC-EAC
5.情報配布のツールと技法(Information distribution toolsand techniques)

OUTPUT

1.実績報告書(Performance reports)
 ⇒プロジェクトの目標達成に向けて、どのように資源が使われているかに関する情報をステークホルダーに提供するため実測情報を収集し、配布すること
 ■実績報告には、
  ・状況報告(Status report):1時点の状況を静的に報告。
  ・進捗報告:プロジェクトチームが達成したものを記述。スケジュールに対する出来高%や完了分対仕掛分
  ・予測報告(Focast report):将来の。
  ・傾向分析(tendency report):全期間を通じて。
  ・差異報告(variance report):計画との差異を報告。
 ★実績報告書では、通常、スコープ、スケジュール、コスト、品質の情報。またリスクや調達に関する情報も必要。包括的、例外報告としてまとめる場合もある。
2.変更要求(Change requests)
 ⇒プロジェクトの実績を分析した結果、プロジェクトの一部に変更要求が出される場合が多い。変更要求は、さまざまな変更管理プロセスに従って処理される。

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