北海道ツーリングのんびり旅日記 2004/09/07-09/14 2004
9/8
水曜日

【代二日目】
 昨夜は10時に消灯になったので、無理やり寝たら午前2時に目覚めた。タバコを吸うしかすることがなく2時間ほどボーっとしてたが、これも馬鹿みたいなのでまた毛布に潜り込んだ。6時を待ちかねてお風呂へ。30分びっしとサウナで汗を出す。台風情報のテレビを眺める。やつらは日本海側から北海道へ、僕たちは太平洋側を並行にやや遅れながら北上しているという感じである。このフェリーも若干または、かなり遅れて苫小牧に到着するのだろうか。天気は自然界の出来事なので昔から恨んだり悔やまないタイプなのだが、せっかくツーリングするのだから快晴がいいに決まっている。今時点8:20、だいぶフェリーがガタゴト揺れだした。時折、ガターンと縦揺れ横揺れ同時攻撃。スリルがある。風切り音もすごい。お風呂の利用を停止するとアナウンス。浴槽ですべって転んではシャレにならないから安全措置なのだろう。今までとは打って変わり波もかなり時化ってきた。・・・
 遅れること1.5時間、15時に苫小牧に着岸。雨は上がっているが風はかなり強い。襟裳岬を目指して335号線を直進。風が強く対向車にトラックがあるとバシッと叩かれるような風圧を感じる。首が折れそう。めげずに進む。途中、セブンイレブンでツーリング中の若い男の子、今どこらへんを走っているのか、判らないと言う。何?わからず走ってるの、って感じ。地図を広げて、苫小牧から20kmあたりと指差しで教える。「どこまで?」と聞くと、とりあえずえりもに向かうと言う。でバイクを見たら、スーパーカブ。そうそう、根性が大事だと思う。地元のお兄さんが「どこまで行くの。」、と声を掛けてくれた。雑談して、えりもと答え、「北海道の取り締まりの状況ってどうなんですか。」と。「今日は台風の対応で取締りまで手が回らないのじゃないの。」と。それを期待しつつ、即出発。バイクの進行に合わせるように雨雲から青空に変わっていく。気合で雲なんぞ、散らせてしまえ、天気男の気分。まあ、タイミングがそうなっただけなんだけど。信号の少ない北海道はまさに大陸的であり、植物も木も本州とは違う高山植物が多い。途中、猫が飛び出してきて轢きそうになった。「わっつ。」と思ったが交わすことが出来た。のっけからいやな思いはしたくない。さて、そのうち、日高を通過、サラブレット銀座と言われるだけあり、牧場の景色が美しい。「北海道に来たんだなあ。牧草の緑が目に染みるなあ。」という気分である。海岸線に沿って335号から336号へ。波はまだ台風の余波でかなり荒れており、堤防やテトラポットに打ち付ける波が国道まで跳ね上がる。潮吹き状態。波飛沫でヘルメットのゴーグルもベタベタになる。でも雄大な景観である。18:00えりも着。苫小牧から165km。薄暗くなってきたので、襟裳岬への立ち寄りは中止とし、一気に釧路まで進出しよう。ライダーハウスに予約。「今えりもです。」と言うと大丈夫か?とご主人が呆れた様子。北海道はライダーハウスというツーリング仲間のための個人が経営するする宿が多い。宿泊費用は無料から、千円が一般。布団のないところもあるから寝袋は必ず持参しておく。詳細はこちらを。北海道ライダーハウス一覧情報。 時間は、18:15、釧路目指して336号から38号線へ。もうあたりは真っ暗。あたりの景色は一切見えない。山間と海岸線を縫って走る。海岸線では相変わらず波飛沫を被りつつ進む。人は住んでいるのか、国道沿いは人の気配がまったくない。燃料コックをリザーブ(予備)に切り替える。大丈夫だろうか、なんて思いつつ、スタンドはどこもかしこも閉まっている。所々、市街地っぽいところを抜けつつ進む。平均時速70−80km。それでも救われるのは満点の星空だろう。空を仰ぎつつ軽快に愛車は突き進む。民家や町の明かりがない分、ほんとうに夜空が綺麗。星があふれんばかり散りばめられていてうっとり。おっと、まじめに運転しろよ。21時、ライダーハウス「ヒストリー」に到着。えりもから≒200km。本日の走行距離370Km。先着7名。自転車でチャリダーの人もいる。風呂屋も10分前に閉まってしまったのでそのまま寝袋に潜り込んだ。23:45就寝。

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