2012年2月10日

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■目 次

 1.生い立ち
 2.職歴
 3.休職に至った理由
  3.1  症状
  3.2 
 症状 (DSM)
   ※  参考 (気分障害スペクトラム)
 4.デイケアで学んだこと
 5.再発予防策
 6.賛辞

 7.連鎖はこうして断ち切れ!


生い立ち





























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1.生い立ち

◇昭和37年、徳島で生まれる
◇兄、姉の3人兄弟
◇父、母、兄弟、祖父母から無償の愛を受ける。
◇何の悩みもなく、のびのび育つ
◇小中学校時は、級長(クラス委員)タイプ

職歴へ












































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2.職歴



職歴詳細

◇1981. 電電公社入社
      大阪・東淀川区「淡路電話局」局内保全課
      →113故障係、自動交換機保守に携わる
◇1984. 社内選抜教育(大学部)で学ぶ(2年)
◆1985. NTT発足
◇1986. 大阪・堺「石津電話局」機械課
◇1987. 電話局の業務調査・分析
◇1988. 固定電話・全国システム(当時のNTT)
      <メインフレーム(大型コンピュータ)の導入部隊>
      →OS系の方式担当→リーダー
◇1995. OCN・全国システム(NTTコミュニケーション)
      →方式リーダとして初期から立ち上げ
◆1997. NTTコムウェア発足
◇2002. 販売支援・東日本システム(NTT東)
      →方式リーダー
◇2006. タウンページ全国システム(NTT番号情報)
      →導入・移行リーダー(全国一斉)
◇2010. 営業企画
      →NTTグループへのサービス企画・提案
◆2011.2. 休職
      →復職プログラムでリハビリに専念する
◆2012.2 復職

休職に至った理由

































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3.休職に至った理由

◇1995まで、大型コンピュータの実務経験豊富、
  自信満々、何も怖くない、天狗状態
◇1996から、OCNのプロジェクトへ鳴り物入りで異動
  →クライアントサーバー(UNIX)の異文化に晒される
  →焦り、負けん気 → こんなことでリーダーが務まるか
  →なんとか挽回したい
      ↓
  
過激なストレス、睡眠不足

◇それから転げ落ちるように、双極Ⅱ型障害の生涯が始まる
  (当初はうつ病と診断)
◇気分の交代(軽躁状態から抑うつ状態)のトリガーは、
  人間関係、過労には、ほぼ関係しない。→時期が来ると落ちていく。
                   



























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◇喩えるなら
ジェットコースターに乗ってしまい、降りることも出来ず、
  急上昇、急降下を繰り返し続けている、といった状態。

 こんな感じ!!




















































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Nitro ニトロ
アメリカ、ニュージャージー州

シックスフラッグス内にある鉄製のコースター。2001年にオープン。Kingda Kがオープンするまでは、世界最高、最大のコースターだった。全長1644m、最大速度130Km/h、傾斜角66度


  
誰か止めてくれ・・・・・と叫んだところで・・・
  ○ そう簡単には止まりません。
  ○ 間違いなく、一生止まりません。
  ○ しかし、上昇・下降は緩やかに、
    そして速度は落とせるかもしれません。


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3.1 症状

抑うつ状態時は以下の様相を呈す。
 ・疲労感
 ・気力低下
 ・気分混沌
 ・鬱蒼気分
 ・集中力欠如
 ・焦燥感
 ・他人(親しい人を除く)との会話が恐怖
 ・思考停止または鈍化
 ・睡眠過多
 ・体重増加
 ・興味の喪失(好きな趣味もできない)
 ・気晴らし不能(何をやっても気分転換できず)

躁状態時は以下の様相を呈す。
 ・毎日が多幸感で充満
 ・気分爽快
 ・高揚感
 ・やる気満々
 ・行動的
 ・読書中毒
 ・短時間睡眠(5時間で充分)
 ・話題転換の激化(話が飛びやすい)
 ・多少の浪費癖
  (本のまとめ買いするなど)




3.2 症状 (DSM)

大うつ病のDSM-Ⅳ-TR基準
(米国精神医学会が2000年に発表した「精神疾患の診断・統計マニュアル、DSM-Ⅳ:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders 4th Edition)

ボールド&アンダーライン部分が私に該当します。
1.

ほとんど一日中、ほとんど毎日の抑うつ気分

2.

ほとんど一日中、ほとんど毎日の、すべて、またはほとんどすべての活動における興味、喜びの著しい減退

3.

食事療法をしていないのに、著しい体重減少、あるいは体重増加、またはほとんど毎日の食欲の減退または増加

4.

ほとんど毎日の不眠または睡眠過多

5.

ほとんど毎日の精神運動性の焦燥または抑止

※精神運動性の焦燥には、せわしない、あちこち歩き回る、一般的に長時間じっと座っていることに困難を覚えることを含む
 ・ふと気付くと、仕事中に普段よりも頻繁に立ち上がってあちこち歩き回っている
 ・映画の上映中ずっと座っていることに困難を覚える
 ・疲れているのにもかかわらず、何もしないより動いている方がいいと思っていることがある
 ・動き回っていようとする衝動に従わないと、イライラしたり、焦点を定めたり集中することができない
 ・安穏とした気分に耐えられない


※精神運動性の抑止には運動、思考、または話しの速度が低下することも含む
 ・スローモーションで動いているような気がする
 ・仕事をやり遂げるのにいつもよりももっと時間がかかる
 ・歩行速度は、普段より低下する
 ・ふと気づくと、長時間じっと座っている
 ・(話し方の停滞には)言うべき適切な言葉がなかなか見つからない、ゆっくりと話す、または質問に答えるのに普段よりも時間がかかる
 ・脳内の思考の回転がゆっくりしているように感じる
 ・(普段、動きや話し方が速いとしたら)普段ほど鋭敏でない、頭の回転が速くない、機転が利かない

6.

ほとんど毎日の易疲労性、または活力の減退

7.

無価値感、または過剰であるか不適切な罪悪感

8.

ほとんど毎日の思考力や集中力の減退、または決断困難




躁病のDSM-Ⅳ-TR基準
(米国精神医学会が2000年に発表した「精神疾患の診断・統計マニュアル、DSM-Ⅳ:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders 4th Edition)

ボールド&アンダーライン部分が私に該当します。
1.

以下の症状のうち3つないし、それより多く(高揚した気分、または開放的な気分に対し、イライラを伴う場合は4つの症状)が存在する

2.

肥大した自尊心、または誇大感

3.

睡眠の必要性の低下

4.

普段よりも饒舌になる、あるいは話し続けなくてはというプレッシャーに駆られる

5.

考えの飛躍、または思考が駆け巡っているという主観的経験

6.

注意力の散漫

7.

目標に向けた活動(仕事や学校など社会的に、または性的に、のいずれかで)の増加、または精神運運動性の焦燥

8.

結果的に苦痛をもたらす可能性の高い快楽的な活動への過剰な関与

9.

混合エピソードではない

※混合性エピソードというのは、数時間または数日間の間に、うつ病と躁病のいずれかが交互に現れるか、
 あるいはうつ病と躁病の症状が同時期に現れるもの

10.

症状が原因で機能が損なわれる、または入院が必要となる

11.

症状が、一般身体疾患、薬物乱用、あるいは薬が原因よるものではない




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※(参考)気分障害スペクトラム






症状 症状なし 軽度 中程度 重度

誇大妄想

事故の視点に変化なし

成果、能力、可能性に満足している

「中心人物」、カリスマ的

揺るぎない自信、他人の気分を害する

睡眠

変化なし(7~8時間寝られる)

5~6時間。または夜毎1~2時間は目が覚めている

4時間で十分、または夜通し度々目が覚める

2時間寝れば元輝、あるいは一晩中起きていて時々眠る

多弁
(おしゃべり)

他の人と同じ

話し好き、どんな話題でもよくしゃべる

「マシンガンのように」者辺智続ける、ゆっくりしゃべったりしゃべるのをやめることは難しい

遮ることが出来ない、理解しにくい

急速な思考

異常なし

よくも悪くも多くの考えが浮かぶ(創造的な考えもネガティブな考えも)

極端に優れた、あるいは的外れな関連づけ、素早く絶え間なく続く

崩壊している、次から次へと考えが飛躍する

注意力の散漫

通常の注意力

持続した注意力は減り、落ち着かない

考えがまとまっていない、全く効果的でない

焦点が定まらず、ほとんど何も出来ない

活動レベルの増加

他の人と同じ通常のレベルで変わらず

計画や考えが多く、次々とこなす

さらに速いペースと広い範囲で行動する、衝動的

いつもとりつかれたように、危険な選択をする

痛ましい結果

たいていは避けることができる

残念な選択もあるが、取り返しのつかないほどではない

金遣いが荒くなる(万単位)、性欲が増して、軽い危険が伴う

散財に走る(10万単位)、分別のないセックス、薬物使用、違法行為

苛立ち

他の人のように制御可能

あとで謝罪を要求されるほどの状態

頻繁で予測できない、制御不能

反感を買う、恐ろしい、肉体行為の危険性がある

青塗りが私の症状


デイケアで学んだこと







































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4.デイケアで学んだこと

【認知療法】
 ◇認知の歪み(10パターン)
 ◇7つのコラム表
 ◇問題解決(アクションプラン)
 ◇人間関係解決技法
 ◇アサーション(DESC法、etc)
 ◇スキーマーとは?
【対処技能】
 ◇(SST,RW-SST)、グループ認知法、ロールプレイ
【健康回復プログラム】
 ◇楽しいことの上塗り
 ◇(1)全てが”病気”の私ではない、(2)ぴあカウンセリング
【本から学ぶ】
 (1) バイポーラ(双極性障害)ワークブック
 (2) いやな気分を、さようなら
 (3) 「うつ」がいつまでも続くのはなぜ?
 (4) 薬について知る(執筆途中)
 ※ 関連本
【同志との友情】
◇ 固い絆で語り合える「仲間」

再発予防策(前振り)


































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再発予防策には・・・

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再発予防策には・・・

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再発予防策には・・・

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再発予防策には・・・

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再発予防策には・・・

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再発予防策には・・・

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再発予防策には・・・

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再発予防策には・・・

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再発予防策には・・・


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再発予防策には・・・


次へ


































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 再発予防策には・・・


次へ





























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再発予防策には・・・

次へ


































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再発予防策には・・・



いよいよ再発防止策







































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5.再発予防策

must 当然しなくてはならない
had better するほうがよい
could できたらいいかも


ここで皆さん、使い分けができますか?

■must:

話し手が当然しなくてはならないと思っていることを述べるのに使う。

■have to:

規則やほかの人の命令など、外部から課せられた義務について述べるのに使う。
よって「法律・規則などでそうなっている」と言う場合には普通、have to を使う。

■had better :

「~するほうがよい、~しなさい」という〈勧告・忠告〉を表す命令形。

■should:

「(道徳的あるいは情勢的な判断に基づいて考えると)~であるのが正しい、~であって当然だ」というニュアンスがある。
「~すべきだ」と訳されることが多いが、強制力や命令的な感じは had better ほどではない

■could:

形は過去形だが過去のことを表しているわけではない。
can や could は、問題を解決するための方法や、これからとる行動を提案するときによく使われる
couldを使うとより遠慮がちで弱い提案になり、過去形を使うことで話し手の控えめな気持ちが表せる。

【大前提】

◆自分勝手な判断をせず、主治医に相談する。
  -自分の微妙な変化
  -薬の効き具合
  -どうしてほしいのか、何が困っているのか
◆主治医の指示を守る。


1.

睡眠不足は躁にさせる可能性があるため、生活リズムを安定させ、規則的な生活を送ることで症状を悪化させない。

(1)できるだけ夜更かししない。

(2)できるだけ決まった時刻(0:00~1:00)に就寝し、決まった時刻(7:00~8.00)に起床する。(土日含む)


2.

微妙な変化をできるだけ早くキャッチする。
※早く気づけば気づくほど、より素早くそれらを阻止するための行動をとることができる。
※自分自身へのコントロールができ、且つドクターに適切な判断を仰ぐことができる。

(1)ライフチャートを記録する

(2)週間活動記録表睡眠時間(就寝、起床)の部分だけでも付ける。

3.

薬を服用しないと事態(抑うつ、躁)を確実に悪化させるため、
 処方される薬を決められた時間に決められた量を服用し続ける。
習慣薬箱を活用中。


4.

【行動面】自分をコントロールするために状態に合わせた行動をとる。
4-1.うつ状態
孤立が孤立を生み、孤立はうつ病に拍車をかけ、うつ病になるとますます自分を孤立させる悪循環になる。この悪循環を断ち切るため、ほかの人と関われば何か良いことがあるという理由を考えることは必要。人との交流をシャットアウトさせないようにする。ほかの人と一緒にいることが心地よく感じられた、または何らかの点で役に立ったという経験則から、もっと人との交流をしていこうとする動機付けを作る。

(1)社内(環境サポーターズ)や社外(東京都民の森)森林保全のボランティア活動へ参加する。

(2)親・兄・姉へ相談や依頼をする。

(3)好きな趣味を楽しむ。(オーディオ、ロック音楽、バイク、読書、散歩、ブログ書き)

(4)同志(双極性友の会)へ相談する。

(5)新しい彼女を見つける。(と思っていたら、お古が戻ってきた)

(6)制御不能になれば、デイケアに来ることを躊躇わない。

 ※相手の話しを聞くだけでも自分の苦しみが和らぐかもしれない。

 ※何か楽しいことがあると明確に判っていれば、出掛けることに前向きになれるかもしれない。
 ※話しを聞いてもらうと同情でなくても自分の気分がスッキリするかもしれない。

4.2.軽躁状態
過激な刺激はなるべく避ける。ハイな状態を続けさせるようなことはなるべく避ける。

(1)度量を超す飲酒、暴食はしない。

(2)刺激的な店への出入りをしない

5.

【仕事面】出来たこと、やり遂げたことは些細なことでも、その都度満足感を味わう。

(1)仕事前などにチェックリスト(TO DOリスト)を思い立てば書く。優先順位の高いこと、
   取り急ぎ慌てる必要のないことは何かを確認する。

(2)前日までの未消化項目を転記し、改めて今日のチェックリストに加える。

6.

【感情面】些細なことでも自分で自分を褒めてあげる。自分で自分を敵に回すことはない。


7.

【学習面】「双極性障害」を強欲に勉強し、学んだことをドキュメント化(HTML)する。
  ・いつでも、どこからでも読み返すことができる。
  ・時折、役立つ。
  ・たまには同病者へのアドバイスとなる。


8.

【精神面】集中力を高める、気分を落ち着つかせる挙動。
 ○軽躁状態では、
  ”注意力散漫”、”精神運動性の焦燥”(落ち着かない)の状態となる。
 ○抑うつ状態では、
  ”精神運動性の抑止”(運動、思考、話しの速度が低下)、
  ”ほとんど”毎日の思考力”、”集中力の減退”、”決断困難”の状態となる。

これらの症状をできるだけ発生させない、発生してもダメージを大きくしないために、
 集中力を高めたり、落ち着かせるために、
  ・タバコを吸う
  ・外の景色を眺める
  ・顔を洗う
  ・職場で同僚と話しをする
  ・筋弛緩法を使う
  ・静かに佇む
  ・音楽を聴く
  ・のんびり散歩をする、
  ・日光を浴びる
  ・ひとりになれる時間を作る・・

 どうしても辛いと感じるのなら、
  ・(仕事中なら)退社する。
  ・(プライベートなら)は寝る。



双極性障害の連鎖を断ち切るために・・・

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次へ

































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再発予防策には・・・

賛辞


































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6.賛辞

【森先生へ】
・デイケアを通じて、強い信頼感を得ました。
・今まではただ薬を出す医者→一生涯、通院したいと思わせる名医

【カウンセラー(高橋先生、大久保先生)へ】
・悩み事があれば、いつでも相談に来ます。
 (今は、まだその時ではないのかもしれない・・・)

【スタッフの皆さんへ】
・いつも笑顔でありがとうございました。
・辛抱強く、ケアをはじめとするサポートは頭が下がりました。
・生意気な口を叩いたことをお詫びします。

【メンバーの皆さんへ】
・強い支えと励ましを頂きました。
・辛辣で過激な発言があったことをお詫びします。


























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双極性障害の連鎖を断ち切るために・・・

  ご静聴、ありがとうございました。 
















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