日本陸海軍機大百科、『零式小型水上機』(2) 2014
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日曜日



日本陸海軍機、第120弾は、日本海軍の市場唯一のアメリカ本土爆撃で名を残した脅威の小型水上機「零式小型水上機」が紹介されている。


世界の列強国にも例がない潜水艦搭載の水上偵察機を運用した日本海軍は、太平洋戦争においてもその存在価値は高いと予測していた。しかし、潜水艦搭載水偵の価値は次第に低下していき、戦略的な意義には結びつかなかった。そんな状況下、ほとんど唯一といってよい活躍が、伊号第二十五潜水艦搭載機による史上ほかに例がないアメリカ本土爆撃だった。



今回のモデルは、昭和16(1941)年10月に渡辺製作所で完成し、伊号潜水艦への配備に先立ち、各種点検、テストを行っていたころの状態を再現している。一部金属銘、大部分が羽布張りの機体外皮は当時の零式観測機、零式水偵に指定されていたのと同じ、全面灰色塗装に仕上げ、主翼上下面、胴体後方には、白フチなしの日の丸を、カウリングは防眩用ツヤ消し黒塗装をペイントした。この他、浮舟(フロート)に施したプロペラ回転範囲を示す赤色警告帯と台車固定位置指示線、主翼上面付根付近の足踏一を示す赤線と「ノルナ」の注意書き、分解格納の際の目印とした主翼前縁の赤帯、焼鉄色の排気管、翼端灯など、細部塗装も実機どおりに再現されている。




次回は、海軍の『一式陸構一一型』(ミドリ十字の標識、全面白塗装)をご紹介します。


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