日本陸海軍機大百科、局地戦闘機『紫電』二一型・紫電改(2) 2014
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土曜日



日本陸海軍機、第116弾は、紫電改に続く川西航空機の渾身策になるはずだった「試製陣風」の顛末として紹介されている。


太平洋戦争末期、零戦に取って代わる主力戦闘機として、海軍航空隊が絶大なる期待をかけた「紫電改」ではあったが、その誕生の敬意からして、設計、性能的に必ずしも満足できる機体とは言い難かった。開発メーカーの川西航空機技術陣も、その辺は重々自覚しており、いずれは自分たちが納得のゆく新型戦闘機に代替させようとする意気込みを持っていた。



今回のモデルは、元第三四三海軍航空隊(二代目)、通称「剣部隊」に所属し、終戦後、徹底的な性能テストを行うため、米国本土に搬送される直前の機体である。機体上面は暗緑色、下面はジュラルミン地肌(アルクラッド処理)をイメージした銀塗装に仕上げ、主翼前縁から下面へまわり込んだ濃緑色塗装やカウリング下部および水平尾翼の下側付近の無塗装の表現も忠実に仕上げられている。また、胴体後方および主翼上下面には青円/白星の米軍機国籍標識を、垂直尾翼には連合軍航空技術情報隊(Techinical Air Intelligence)の略語「TAI」と接収1号機を示す番号をペイントしている。また、胴体後方左側のネームプレート(名板)やVDM系プロペラとすぴなーの塗りわけ、灰色に塗装された木製落下増槽など、細部とそうも実記どおりに仕上げられている。




次回は、海軍の複葉二座水上偵察機『九五式水偵』をご紹介します。


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