日本陸海軍機大百科、第96弾は、太平洋戦争の厳しい現実に翻弄された、高速・重武装の陸軍重爆「呑龍(どんりゅう)」を紹介します。
戦闘機の掩護を必要としない高速飛行性能と強力な防御兵装を備え、敵の重要目標に単独で侵攻できる真の航空撃滅用重爆撃機という触れ込みで誕生した、一〇〇式重爆「呑龍」だった。しかし、中国大陸での対ソビエト戦を念頭に置いて設計した期待は現下の太平洋戦争にはそぐわず、実践参加の大幅な遅れとも相俟って、ビューギニア棟、比島方面などでの戦いでは極めて厳しい結果に終始した。
次回は、海軍機の特種攻撃機『橘花』をご紹介します。
※サイト:日本陸海軍機大百科
(2013/06/16 9:10)
|