日本陸海軍機大百科、九九式襲撃機/軍偵察機[キ51] 2012
12/17
月曜日



日本陸海軍、第83弾は陸軍の固定脚の古めかしい外観ながら、戦争末期まで奮闘した歴戦機、九九式襲撃機/軍偵察機[キ51]をご紹介します。

日本陸軍航空が中国大陸での対ソビエト戦を想定して開発した、最初にして唯一の偵察、襲撃任務兼用機、九九式襲撃機/軍偵察機は、地上軍主導の戦い方とは全く異なる形の太平洋戦争においても、その持ち味を遺憾なく発揮して活躍した。制空権を敵方に掌握された戦争末期には、さすがに昼間行動が困難になったが、大陸や南方戦域で最後まで地味な任務をこなした。戦闘機や爆撃機のような華やかなエピソードはない物の、陸軍航空にとって不可欠の機体であったことは間違いなかった。




本モデルは、昭和19(1944)年晩秋、第八直協飛行隊から独立飛行第四十九中隊へと改編し、台湾周辺海域の対哨戒に専従した7号機である。機体上面は、背景の海に溶け込むよう配慮した群青色、下面は藍色の迷彩塗装に仕上げ、主脚柱、および車輪カバー(スパッツ)も前部を群青色、後部を灰色に塗り分けた。また、主翼上下面は白フチなしの日の丸を、胴体には白フチ付きの日の丸をペイント。さらに垂直尾翼には改編前の隊名の[8]を図案化した部隊マークと、その下に製造番号下2桁の[07]を忠実に再現した。このほか、主翼前縁の見方機識別帯と赤色の機銃/機関砲前線標識、胴体後方の外征部隊を示す白帯、プロペラ各部の黄色の銘板と警戒帯など、細部の塗装も実機通りに仕上げられている。



次回は、海軍軍の零式輸送機二二型をご紹介します。


※サイト:日本陸海軍機大百科


(2012/12/17 21:17)



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