日本陸海軍機大百科、『四式重爆撃機「飛龍」一型[キ67-Ⅰ]』 2011
8/19
金曜日

 次に移ろう。

 シリーズ第三二弾は、雷撃任務もこなした、陸軍最後の制式実用重爆撃機を紹介しよう。 
 昭和12(1937)年12月に制式採用された三菱九七式重爆撃機の成功により、日本陸軍航空は、新しい兵力運用構想である「航空撃滅戦」の実践が可能となった。しかし、現下の日中戦争においては、九七式重爆の性能、とりわけ速度と防御兵装の不足を痛感させられていた。そのため、九七式重爆の制式採用とほぼ同時に後継機であるキ49(のちの一〇〇式重縛「呑龍」)が試作発注された。しかし、これに満足しなかった陸軍は、3年2ヶ月後の昭和16(1941)年2月に、日中戦争の戦訓を全て採り入れ、陸軍重爆の決定版ともいうべき機体の試作を三菱に命じた。それがキ67となった。


 次回は『紫電改』をお楽しみに。

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