日本陸海軍機大百科、『一式陸上攻撃機一一型』 2011
8/19
金曜日

 窓を全開で網戸にしても夜中は寝苦しく、じとっとした寝汗でAM3:30に目覚めた。眠れなくなってしまった。そういえば、このシリーズも随分お休みしていたので、タイミングを見つけてはアップしていきたいと思う。

 シリーズ第三一弾は、海軍の双発陸上攻撃機の極限を目指した、三菱技術陣の入魂作『一式陸攻』。日中戦争緒戦の”渡洋爆撃”により、九六式陸攻は華々しい実践デビューを飾った。それは同時に、日本海軍にとって新たな航空打撃力を手にした革新的な存在でもあった。海軍は本機の成功に大いなる満足感を味わった。そして、発動機出力や機体のサイズ、重量もほとんど変えずに、性能だけ飛躍させた後継機の開発を三菱に命じた。その結果誕生したのが一式陸攻だったが、本機は物理的に不可能と思える要求性能を、三菱技術陣の血の滲むような努力により実現した機体であった。その反面、多くの弱点も内包する”諸刃の剣”にも等しい機体となり、過酷な生涯を強いられた。 

 次回は『四式重爆撃機 飛龍 一型』をお楽しみに。

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