『21世紀の零戦』藤本篤著 2010
8/18
水曜日



一昨日行った河口湖飛行館で販売されていた『21世紀の零戦』。これは世界各地でリバースエンジニアリングにより、復元・修復された零戦、もしくは新造零戦を紹介している。写真も豊富でコンパクトにまとまった文庫本だ。

 Part4でも紹介されているが、第二次世界大戦中、零戦はグラマン社のF4F(ワイルドキャット)との交戦ではコテンパンに叩きのめし、その次に送り込まれたF6F(ヘルキャット)には苦戦を強いられてしまう。アメリカはそれに甘んずることなく、次なる戦闘機F8F(ベルキャット)を短期間で誕生させた。F6Fより小さく、零戦よりもコンパクトに設計されていながら、プラット&ホイットニー社 R-2800-34W ダブルワスプ(2,100馬力)の発動機を抱いた。零戦の倍のパワーがあった。もちろん、防弾設備も兼ね備えていた。そして実戦配備され、西太平洋に向かう空母ラングレイ艦上で終戦となった。F8Fは遂に日本軍機と相まみえることはなかったのだった。(2010/08/19 20:37)




21世紀の零戦 (えい文庫 196)
藤森 篤

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エイ出版社 2009-09-10
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文庫: 187ページ
出版社: エイ出版社
発売日: 2009/9/10

Part1 栄発動機で飛行する唯一無二の零戦52型61-120号機
Part2 ロシアで新造された零戦22型X-133号機
Part3 零戦22型X-133号機のクールチーフは日本人!
Part4 太平洋上の仮想敵機! 零戦22型対F8Fベアキャット
Part5 紆余曲折を経て誕生した飴色の零戦21型AI-I-129号機
Part6 ロシア製複座零戦22型
Part7 零戦52型と零戦22型詳細比較
Part8 数奇な運命を辿った古参の復元零戦21型
Part9 65年ぶりに改修された西開地一飛曹の零戦21型
Part10 海外の最新復元機 米空軍博物館の零戦21型
Part11 記念すべき復元第1号機 米海軍航空博物館の零戦21型
Part12 輪切り状態で内部構造が観察できる 大英戦争博物館の零戦52型
- 零式感情戦闘機21型 代91518号機 復元までの道程
- 河口湖飛行館館長・原田信雄氏インタビュー
- 日本における零戦の聖地 河口湖飛行館
- 高画質で零戦の魅了が堪能できるハイビジョンDVD3部作
- 最新版・現存零戦の履歴と戸籍簿Part1 栄発動機で
 飛行する唯一無二の零戦52型61-120号機


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