原書は、QUICKER THAN THE EY by Ray Bradbury(2012)。「華氏451度」、「とうに夜半を過ぎて」、「10月はたそがれの国」に続くブラッドベリの作品は4冊目であり、ファンと言えるほど読んでいない。僅か数冊で彼を語ることはできないが、彼独特の埃臭さ、泥臭さを感じると同時に、ちょっと見栄っ張りで、博学で(勉強熱心なのか)、更にロマンティストでもある。短篇も数多執筆しているので、折に触れ読む機会は訪れるだろう。
1・Uボート・ドクター
2・ザハロフ/リヒタースケール'X
3・忘れじのサーシャ
4・またこのざまだ
5・電気椅子
6・石蹴り遊び
7・フィネガン
8・芝生で泣いている女
9・優雅な殺人者
10・瞬きよりも速く
11・究極のドリアン
12・何事もなし、あるいは、何が犬を殺したか
13・魔女の扉
14・機械の中の幽霊
15・九年目の終わりに
16・バッグ
17・レガートでもう一度
18・交歓
19・無料の土
20・最後の秘跡
21・失われた街道
・あとがき―生きるなら走れ
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登録情報
文庫: 430ページ
出版社: 早川書房; 新装版 (2012/9/7)
言語: 日本語
ISBN-10: 415011871X
ISBN-13: 978-4150118716
発売日: 2012/9/7 |
内容紹介
マジック・ショーで起きた不思議な出来事を描く表題作など、名品21篇を収録する傑作集。暑い夏の夜、妻とマジック・ショーに出かけたわたしは、舞台に上げられた男が自分そっくりであることに気づく。彼は女魔術師により、身につけたものを目にも止まらぬ早業で奪われていった……奇妙なできごとをシニカルに描いた表題作「瞬きよりも速く」、夜ごと庭に現れる若い女への揺れる心情を綴る「芝生で泣いてる女」、三人の偉大な作家に捧げるレクイエム「最後の秘跡」など、詩情に満ちた21の短篇を収録した傑作集
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