『女たちのなかで』ジョン・マクガハン(著) 2018
7/16
月曜日

原書はAmongest Women(1990)。読中、google mapで検索しストリートビューでグレートメドーを探索してみた。数世紀は変化していないだろう丘や細道が美しい。夜空は美しいだろう、冬は厳しいだろう、自然以外に目を瞠るものはない。ラモンの生き方、考えは僕はそんなに違和感がない。子供達が父親の顔色を窺いながらハラハラだったりするが。ルークは父とソリがあわなかったがマギー、シーラ、モナは真っ直ぐに、最終マイケルも思いやりのある大人になった。だれも横道に逸れずに悪に手を染めることなく。ラモンは大往生的で家族に愛され、幸せな人生だと拍手を送るよ。

女たちのなかで
ジョン マクガハン John McGahern
4336059470
登録情報
単行本: 307ページ
出版社: 国書刊行会 (2015/9/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 4336059470
ISBN-13: 978-4336059475
発売日: 2015/9/25
内容紹介
元独立戦争の闘士で専制君主のごとく一家に君臨するマイケル・モランは年老い、その身には死が迫りつつあった。妻ローズとの再婚をめぐるエピソード、モランの健康を気遣い、結婚後もモランの様子をうかがいに帰郷する三人の娘たち、モランと衝突したきり二度と家に戻ってこようとはしない長兄ルーク、成長とともに遊びを覚え、ついにはモランの束縛から逃れるため家出をするマイケル。アイルランドの田園地方を舞台に、家族それぞれの人生を流れゆく歳月のなかに描き出し、人生の意味を静かに深く問いかける、マクガハンの最高傑作。アイリッシュ・タイムズ賞、GPA賞受賞作、ブッカー賞候補作。

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