『ハンターズ・ラン』
ジョージ・R・R・マーティン、 ガードナー・ドゾワ、 ダニエル・エイブラハム(著)
2018
5/31
木曜日

3人の作家が連携執筆している作品。SFは好きだし、着眼点は目を瞠るものがある。・・なのだが、主人公が優柔不断で考えが二転三転するため、何を考えているのかわからない。ぶれない信念、軸がない。瞬間湯沸し的で興奮するとすぐに人を殺したくなる。情景描写や比喩が陳腐で、せっかく新た棲家となるべく惑星に移住したにも関わらず限りなく地球に近いのだ。川の水もガブガブ飲んでいい。全般的に工夫がなく、物語に捻りがほしいところ。読者からするとあっという驚きを求めているのに。ということで、感情移入できぬまま、だらだらと付き合わされた感じがする。椎名誠氏も褒めていたのになぁ。どういうことだ。

ハンターズ・ラン
ジョージ R R マーティン ガードナー ドゾワ ダニエル エイブラハム 酒井 昭伸
B00E89209S
登録情報
文庫: 496ページ
出版社: 早川書房 (2010/6/30)
ISBN-10: 4150117616
ISBN-13: 978-4150117610
発売日: 2010/6/30
内容紹介
辺境の植民星サン・パウロで、探鉱師ラモンは、酒のうえの喧嘩でエウロパ大使を殺してしまった。大陸北部の人跡未踏の山間に逃げこんだものの、ラモンは謎の異種属と遭遇し、つかまってしまう。しかも、異種属のもとから脱走した人間を捕らえる手先になれと命令された。異種属の一体、マネックに "つなぎひも" でつながれ、猟犬の役をはたすことになったラモンの運命は……? 人気作家三人による、スリリングな冒険SF



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