『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ(著) 2018
5/11
金曜日

原書は、To the Lighthouse(1927)。ウルフは「ダロウェイ夫人」に続く二作品目として読んだ。ふわっとした印象でいうと、泡手で風船を片手で掴むようなもの。掴めそうで掴めない。ストーリーがカチカチっと進展する文体ではない。日々の日常の登場人物の内面、感情の揺れを描いている。「言葉」の選び方は才能豊かではなかろうか。しかし、本書に没頭していく夢中感・高揚感は感じ得ない。第一部「窓」、第二部「時はゆく」、第三部「灯台」と三部構成となっている。個人的には「時はゆく」が感傷的で心襞の抉り方が鋭利で、単語にも文体にも表現されて好きだ。


〔登場人物〕
ラムジー夫人:50歳、夫との間に8人の子供がいる。
ラムジー氏:哲学者、60歳過ぎ。
ジェイムズ:息子、6歳、末っ子。無慈悲王。
キャム:末娘、7歳。意地悪女王。
ナンシー:娘。
アンドリュー:息子。正義王。
プルー:娘。優雅女王。
ローズ:娘。
ジャスパー:息子。
ヴェスヴィオ:子供。
リリー・ブリスコウ:客、女性の画家。33、4歳。
チャールズ・タンズリー:客、無神論者。
ウィリアム・バンクス:客、独身の植物学者、ラムジー氏の旧友。
オーガスタ・カーマイケル:客、詩人、「不幸な結婚」をした。
ミンタ・ドイル
ポール・レイリー:ミンタに結婚を申し込む。
マリー:スイス人の小間使い。
マグナブ婆さん:留守番役。
マカリスター 漁師・老人
マカリスターの息子
ソーリー:灯台守。
灯台守の息子:結核性関節炎。
ミルトレッド:家政婦

出典:http://blog.livedoor.jp/niryu_nikki/archives/33098710.html

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出典:https://talisker-online.jp/life_with_talisker/isleofskye_trip01/

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灯台へ (岩波文庫)
ヴァージニア ウルフ Virginia Woolf

4003229118

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登録情報
文庫: 413ページ
出版社: 岩波書店 (2004/12/16)
言語: 日本語
ISBN-10: 4003229118
ISBN-13: 978-4003229118
発売日: 2004/12/16
内容(「BOOK」データベースより)
スコットランドの孤島の別荘。哲学者ラムジー氏の妻と末息子は、闇夜に神秘的に明滅する灯台への旅を夢に描き、若い女性画家はそんな母子の姿をキャンバスに捉えようとするのだが―第一次大戦を背景に、微妙な意識の交錯と澄明なリリシズムを湛えた文体によって繊細に織り上げられた、去りゆく時代への清冽なレクイエム。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ウルフ,ヴァージニア
1882年1月25日、ロンドンのケンジントン区ハイド・パーク・ゲイト22番地で誕生。1915年『船出』出版。1925年傑作長篇『ダロウェイ夫人』出版。1941年3月28日自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)





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