『トリフィド時代―食人植物の恐怖?』ジョン・ウィンダム(著) 2018
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日曜日

原書は、THE DAY OF THE TRIFFIDS(1951)。半世紀以上前の作品だが、古さを微塵も感じさせない。現実にこのような出来事が起きるとするならば、人類はほぼ絶滅、ごく少数の人間が生き残り人類を再生していく、またその中に統制と抑圧を強要させようとするとする勢力が擡げてくるのも順当かもしれない。サバイバルを考えるとき、自分の身が一番かわいいのであるから邪魔者は切り捨てていく、生き残ろうとする行動は本能なので、本能は動物的であるから、社会秩序の覆いも取り払われてしまうことも多い。その中でも絆を保てる秘訣は如何に、を本書で学んでみよう。さて、トリフィドって怖い。お目にかかりたくない。1962年製作のDVDもあるが観てみたい。たぶん、ガックリするだろうけれど。

 (ガーディアン必読1000冊:SF/ファンタジー 56作品読了/1,000)

トリフィド時代―食人植物の恐怖 (創元SF文庫)
ジョン・ウィンダム 井上 勇

4488610013

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登録情報
文庫: 414ページ
出版社: 東京創元社 (1963/12/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 4488610013
ISBN-13: 978-4488610012
発売日: 1963/12/25

内容紹介
地球が緑色の大流星群の中を通過し、翌朝、流星を見た者は一人残らず視力を失ってしまう。狂乱と混沌が全世界を覆った。今や流星を見なかったわずかな人々だけが文明の担い手だった。しかも折も折、植物油採取のために栽培されていたトリフィドという三本足の動く植物が野放しになり、人類を襲いはじめたのだ! 人類破滅SFの名作。




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