原書は、THE DAY OF THE TRIFFIDS(1951)。半世紀以上前の作品だが、古さを微塵も感じさせない。現実にこのような出来事が起きるとするならば、人類はほぼ絶滅、ごく少数の人間が生き残り人類を再生していく、またその中に統制と抑圧を強要させようとするとする勢力が擡げてくるのも順当かもしれない。サバイバルを考えるとき、自分の身が一番かわいいのであるから邪魔者は切り捨てていく、生き残ろうとする行動は本能なので、本能は動物的であるから、社会秩序の覆いも取り払われてしまうことも多い。その中でも絆を保てる秘訣は如何に、を本書で学んでみよう。さて、トリフィドって怖い。お目にかかりたくない。1962年製作のDVDもあるが観てみたい。たぶん、ガックリするだろうけれど。
(ガーディアン必読1000冊:SF/ファンタジー 56作品読了/1,000)
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