『ブライトン・ロック』グレアム・グリーン(著) 2018
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日曜日

原書は、BRIGHTONE ROCK(1938)。主人公は17歳の粋がってはいるが小心者少年。若くして16歳の少女ローズとアリバイ工作上結婚するのだが、少年は・・・・。十代のエネルギーというか、無茶さ加減・勢い任せで所場を仕切ろうとするが、そうは簡単に問屋が卸さない。ローズの無邪気さがコントラストで対比してストーリーにリズムと捻れが生まれる。当時の科学捜査でもない、指紋程度で(これも記述はないが)、アリバイはいい加減で捜査も雑であって、サスペンスにはほど遠い。蒼く若い年代の一途さとでもいえばいいか、心の葛藤だな。小説なので命を落とすと物語は進展するけれども、それに何の価値があって、何を見いだしたいのか。所詮、青くて囓れない。もっと熟すまで人生修行だけれど、未熟さが本書の魅力か。

 (ガーディアン必読1000冊:犯罪系 55作品読了/1,000)

ブライトン・ロック (ハヤカワepi文庫―グレアム・グリーン・セレクション)
グレアム グリーン Graham Greene

4151200320

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登録情報
文庫: 495ページ
出版社: 早川書房 (2006/6/23)
言語: 日本語
ISBN-10: 4151200320
ISBN-13: 978-4151200328
発売日: 2006/6/23

内容(「BOOK」データベースより)
海辺の行楽地ブライトンに巣喰う十七歳の不良少年ピンキー。つねに硫酸と剃刀を持ち歩き、どんな暴力をも厭わない少年はまさしく悪の化身だった。彼はある時、仲間とともに殺人を犯す。完璧なアリバイを偽装したつもりだったが、ある純朴なウェートレスだけが少年たちの怪しい行動を目撃していた。口を封じるため、ピンキーは同い年の彼女に近づくが…名訳で贈る、善と悪、永遠とは何かを問うグリーン初期の代表的長篇。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
グリーン,グレアム
イギリスを代表する作家であるとともに、20世紀のもっとも偉大な作家のひとり。1904年10月2日、ロンドン北西のバーカムステッド生まれ。オックスフォード大学卒業後、1926年から『ザ・タイムズ』に勤務。1929年に『内なる私』で文学界に登場した後、『ザ・タイムズ』を退社して作家活動に入る。第二次大戦中は情報活動に従事していた。『ブライトン・ロック』(1938)と『権力と栄光』(1940)で作家としての地位を確立し、『事件の核心』(1948)、『情事の終り』(1951)で世界的な名声を得た。自らの作品を「ノヴェル」と「エンターテインメント」に分類したことでも知られる。1991年4月3日死去




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