『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』ジェイ・マキナニー(著)‎ 2018
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金曜日

原書は、BRIGHT LIGHTS,BIG CITY(1984)。
ベストセラーだったということ、80年代のサリンジャーと謳われたこと。飄々としてストーリーはニューヨークの街で生活する主人公を中心に出来事を舐めていく。淡々としてる。大きな起伏もなく。考えてみるとNYで憧れの仕事に就き、美人の女性を妻としたが・・・。何故か、満たされない。コカインの快楽に簑隠れしても充実感がない主人公。都会まみれになってみて、故郷から離れてみて、母親を亡くしてみて、父、母、兄弟の家族の愛情・絆を感じる。自分のしていることの空白感を噛みしめ悶々とする。結局のところ、自分をよく見せよう、自慢しようと見栄えに勤しみ励む人生にろくなことはなく、回顧心が純朴世界に回帰していくのだろう、ということは頷けるのだよね。文章全体が、[きみ]=[自分]という人称付けが俯瞰的、客観的でクールかな。

 (ガーディアン必読1000冊:コメディ 49作品読了/1,000)

ブライト・ライツ、ビッグ・シティ (新潮文庫)
ジェイ マキナニー Jay McInerney

4102348018

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登録情報
文庫: 269ページ
出版社: 新潮社 (1991/05)
言語: 日本語
ISBN-10: 4102348018
ISBN-13: 978-4102348017
発売日: 1991/05
内容(「BOOK」データベースより)
いつもと変わりなく月曜日がやって来る。10時間つづけて眠り、ようやくきみは目を覚ます。日曜日のことは誰も知らない…。ニューヨークの一流出版社調査課に勤めながら、毎夜ナイトクラブに通い、コカインに溺れる「きみ」。きらびやかな大都会に生きる若者の姿を静かな声で語って絶大な反響を呼んだ、「心に真っ直ぐ突き刺さってくる小説」。80年代アメリカ青春小説の金字塔。



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