原書は、BLACKLIST(2003)。初読作家、本作品、ヴィック・シリーズとして連作化されている。上下巻ドッキングしたような700頁超え厚本である。全般的に女性目線の作家らしく、心情と状況説明が丁寧で、ややもするとクドイと感じる箇所もあった。しかし、中盤以降、結末はどのように終端するのか、着地見込みは如何に、と緊張感のゲインを増幅させるストーリーテラーとしての力量も見せるではないか。時間が許せば
V・I・ウォーショースキーを第一作から読んでみようかと頭にメモした。
※英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊:家族・犯罪系(45作品読了/1,000作品中)
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