『白く渇いた季節』アンドレ・ブリンク(著) 2017
11/19
日曜日

原書は、A DRY WHITE SEASON(1979)。人種問題とか軽々しく言葉で言ってよいものか、平和日本で生活する限り知り得ることのない差別問題。差別されるだけならいざ知らず、知らぬ間に命もない。SBに引っ張られたら終わりということになる。文中より「・・・。国家がこういうふうな手段でひとりの人間を追い詰め、破壊しようとすることができるなんて、なんという社会なのか。そんなシステムがいったいどうやって生まれたのか。そしてこのシステムの定着を誰が許してしまったのか。」それに抗おう、手をさしのべようとした白人ベンも殺された。ヘヴィー過ぎて推し量る物差しを持ち得ていなくて、頭が付いていけない。でも現実だった。よくないことだと僕の良心は叫んだ。それしかできない。
※英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊:社会派系(34作品読了/1000作品中)

白く渇いた季節
アンドレ・ブリンク 大熊 栄
4087731103
登録情報
単行本: 356ページ
出版社: 集英社 (1990/02)
言語: 日本語
ISBN-10: 4087731103
ISBN-13: 978-4087731101
発売日: 1990/02



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