『罪責の神々(上下巻)』マイクル・コナリー(著) 2017
10/19
木曜日

マイケル・コナリーの「リンカーン弁護士シリーズ」、第5弾。
【上巻】ところどころに高級なレストランではないけれど、食事のメニューが具体的に出てくる。このあたりも親近感を与える一要因となっているのでしょう。いいですね。下巻へ、です。

【下巻】最終コーナー、怒濤の如く裁判は○○な方向へ進展し、雪崩れ込んでいくが、登場人物の一人、元殺人課刑事であったリー・ランクフォードの生き様に感動するところ大であった。彼の良心とは何だったのか、△△の言いなりになり続けざるを得なかった苦悩と背景を考えるとき、決して褒められるべきことではないが、死の直前に「呟いたこと」が僕にはとても共感させられ、潔さに身震いした。弁護士リンカーンシリーズも終わりか、と解説に訳者が書いていたが、誠にもって不届き千万、もっと続けなさい。それがマイクル・コナリー、読者を虜にさせたあなたの罪責でしょう。

2016.04.15 第四弾  『証言拒否 リンカーン弁護士(上下巻)』マイクル・コナリー(著)
2015.05.02 第三弾  『判決破棄 リンカーン弁護士(上下巻)』マイクル・コナリー(著)
2015.04.27 第二弾  『真鍮の評決 リンカーン弁護士(上下巻)』マイクル・コナリー(著)
2015.04.21 第一弾  『リンカーン弁護士(上下巻)』マイクル・コナリー(著)


罪責の神々 リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)
マイクル・コナリー 古沢 嘉通
406293776X
登録情報
文庫: 368ページ
出版社: 講談社 (2017/10/13)
言語: 日本語
ISBN-10: 406293776X
ISBN-13: 978-4062937764
発売日: 2017/10/13
罪責の神々 リンカーン弁護士(下) (講談社文庫)
マイクル・コナリー 古沢 嘉通
4062937778
 登録情報
文庫: 368ページ
出版社: 講談社 (2017/10/13)
言語: 日本語
ISBN-10: 4062937778
ISBN-13: 978-4062937771
発売日: 2017/10/13

内容紹介
依頼人アンドレ・ラコースは殺害容疑で逮捕されていた。女性を絞殺し、証拠隠滅をはかって火を放ったのだという。かつての依頼人デイトンが名前を変え、ロスに戻り、娼婦に復帰し、殺されていたとは意外だった。ハラーは、ラコースの弁護を引き受けることにした。事件を独自に調査した結果、ラコースは本人の言うように無実であり、何者かにはめられたのだとハラーは確信する。
悪徳捜査官マルコは違法な捜査方法で、実績をあげることを平気でやってのける人間だった。 終身刑判決無効の申し立てをおこなわせ、デイトンを証人として召喚しようという動きを知ったマルコが先手を打って、デイトンの口封じをさせたのだった。
当局側の人間として事前に情報を知る有利な立場から、マルコはハラーの先回りをして、証拠や証人潰しをつづけていく……。






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