『月と六ペンス』サマセット・モーム(著) 2017
10/13
金曜日

原題は、THE MOON AND SIXPENCE(1919年)、約100年前の出版である。著者が時折入れる機知に富んだ男と女の形、愛について考察が秀でていて、観察眼鋭しである。ここじゃもったいない過ぎる訓辞?であるので、傍線を引いていたページだけ、挙げておこう。ここだけ読んでも充分に価値があってお釣りもくるだろう。目から鱗というやつ。男の身勝手だけではないはず。
・良心とは心の警察:P89
・労苦は何を作り出す:P106
・芸術家が作る美とは:P120
・恋をするとどうなる:P193
・女が許せる男と、許せない男の違いは:P245
・愛は必要? じゃ欲望は?:P247
・女の魂の思考は:P248
・愛における男女の違いは:P267

月と六ペンス (新潮文庫)
サマセット モーム William Somerset Maugham
4102130276
登録情報
文庫: 378ページ
出版社: 新潮社 (2014/3/28)
言語: 日本語
ISBN-10: 4102130276
ISBN-13: 978-4102130278
発売日: 2014/3/28
内容(「BOOK」データベースより)
ある夕食会で出会った、冴えない男ストリックランド。ロンドンで、仕事、家庭と何不自由ない暮らしを送っていた彼がある日、忽然と行方をくらませたという。パリで再会した彼の口から真相を聞いたとき、私は耳を疑った。四十をすぎた男が、すべてを捨てて挑んだこととは―。ある天才画家の情熱の生涯を描き、正気と狂気が混在する人間の本質に迫る、歴史的大ベストセラーの新訳。



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