『超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか』リチャード・ワイズマン(著) 2017
8/31
木曜日

そこそこ楽しめますな。
■幽霊の正体
幽霊を見る・見ないは「暗示の力」 「人はなにもないところにエージェンシー(媒介)を見る。たいていの人がある種のできごとを無意味なものと考えず、目に見えない物の仕業と考えたがる。人の行動を苦もなく意味づけられる優秀な脳をもったがゆえに、私たちが支払わなければならない代償」であると。なるほど、ほどほど。

■マインドコントロール
[段階的要請法]:「小さな要求」から始めて「大きな要求」を断れなくする。つまり、大きな要求を達成するには、まず小さな要求から始めるということ。なるほど、だから、小さな要求段階できちんと断るが防波堤になるだろうと記憶に留めよう。[自己正当化]の原則:仮に品物に対して支払う額が大きいほど、客はその買い物を正当化しようとして、売り手のいいなりになってしまう。

■予知能力
夢のことが多角度から掘り下げられているが、「明晰夢」は僕も時折御世話になっている。これは”夢だと自覚しながら見る夢”のこと。ウィッキペディア(参照):明晰夢
僕の明晰夢の話。バカにしないでほしいが(気にもかけないが)、あり得ないことを体験できるのだ。僕はもっぱら「空を飛ぶ」のである。さあ、飛ぶぞ、と念ずると体がふわっと持ち上がり、電線の下を潜り、どんどん上空へ上空へ、顔に風が当たり、髪の毛が流れるのをリアルに感じる。それも身近な景色で。自分の意志で急上昇・急降下、なんでもござれ。下界が飛行機から見下ろすようにどんどん下がっていく。鳥になったようで、えもいわれぬ気持ちよさに包まれる。鍛錬法(p273)も書かれているので練習してみようか。

ここから余談だが、今は亡き母が、僕が子供の頃、よく言っていた。嫁いで永いのに、見る夢に出てくる場所は、育った実家・里の風景であると。僕は「ふーん」と思っていたが、この年齢になって振り返ると「まさにそのとおり」なのであって、夢に出現する景色は「実家」が断然多い。登場人物は実家に行ったこともないのに、風景だけは生まれ育った場所なのだ。それで「空を飛ぶ」僕は、実家の周りをグルグル飛んでいる。このことについてどなたか分析をしてほしい。

超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか
リチャード・ワイズマン 木村 博江
4163749209
登録情報
単行本(ソフトカバー): 320ページ
出版社: 文藝春秋 (2012/2/11)
言語: 日本語
ISBN-10: 4163749209
ISBN-13: 978-4163749204
発売日: 2012/2/11
内容紹介
占い師、超能力者、予言者、体外離脱、幽霊、ポルターガイスト、降霊術、カルト教団……あなたの脳はこうして彼らに騙される。

内容(「BOOK」データベースより)
あなたにも幽霊が見える!ミステリーはあなたの脳内にひそんでいる。最先端科学実験が明かすヒトの認知システムの盲点。



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