『千尋の闇(上下巻)』ロバート・ゴダード(著) 2017
6/18
日曜日

【上巻】
後半の捻り方、方向転換、回転系、あらどっきり、そうきたか感に期待してみよう。でもですね、ストラフォード、時代が時代とはいえ、女々しくないかい? 踏ん切り悪くないかい? 当時の男は一途の愛を貫きたい、純情な紳士が多かったのかもしれないけれども。毒されていないといいますか。心情は経験則としても藻掻き苦しむのは同情心もあり、よくわかりますけれど、クヨクヨせずに未来に向かって進め!!→そうだそうだ!!では物語は味も素っ気もないということです。わかってますよ。

【下巻】
後半戦、捻り過ぎて、かき混ぜすぎた納豆よろしく粘着体質で、あらあら、泥んこ合戦。「やるならかかってこい!エイエイオー!」となってしまった。何故なのでしょうね。サスペンス特有の後付説明が鼻に付きだすと白けてしまう。登場人物の誰へもの感情移入も出来ぬまま(エリザベスが唯一清潔か)、結局のところ、誰がハッピーになったって? ハッピーエンドにするのがゴタードの狙いではないのだから、わかってますよ。

千尋の闇〈上〉 (創元推理文庫)
ロバート ゴダード Robert Goddard
448829801X
登録情報
文庫: 411ページ
出版社: 東京創元社 (1996/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 448829801X
ISBN-13: 978-4488298012
発売日: 1996/10
千尋の闇〈下〉 (創元推理文庫)
ロバート ゴダード Robert Goddard
4488298028
登録情報
文庫: 419ページ
出版社: 東京創元社 (1996/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4488298028
ISBN-13: 978-4488298029
発売日: 1996/10
内容(「BOOK」データベースより)
【上巻】
一九七七年の春、元歴史教師のマーチンは、悪友からの誘いに乗ってポルトガル領マデイラへ気晴らしの旅に出た。思えば、それが岐れ目だった。到着早々、友人の後援者である実業家に招かれた彼は、半世紀以上前に謎めいた失脚を遂げた、ある青年政治家にまつわる奇妙な逸話を聞かされることになったのだから…!稀代の語り部が二重底、三重底の構成で贈る、騙りに満ちた物語。

【下巻】
内容(「BOOK」データベースより)
チャーチルやロイド・ジョージとともに若くして大臣に抜擢された新進政治家ストラフォードは、喜びも束の間理由もなく婚約者に去られ、閣僚の座を追われた。歴史の闇に立ちすくむ彼を思い、元教師のマーチンは、いにしえの謎に踏み入るが…?一編の回顧録を手がかりに、埋もれていた絶望が、悪意が、偽りが焙り出されていく。物語は、運命の転変が鮮やかに立ちあがる終幕へ。








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