『風の武士(上下巻)』司馬遼太郎(著) 2017
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木曜日

氏の長編3作目となる。1960年(昭和35年)から「週刊サンケイ」に連載されたものだ。本作は、何といいましょうか、司馬遼太郎氏の作家として発展途上過程であろうし、さりとて知識の風呂敷をさり気に広げてみました、といいましょうか。ストーリーがこなれておらず、文章で心情を表現しすぎ(ト書きが乏しい)だし、消化不良感が払拭できない。桃源郷をゴールに据え、ユダヤ的なエッセンスも加え、主人公は正直で俠気はあるが、定見定まらず、女を食い散らかすといいますか、とても氏の作品とは言い難く、新人賞に応募しましたレベルで「佳作」にすらなるとは感じない。

新装版 風の武士(上) (講談社文庫)
司馬 遼太郎
406275889X
登録情報
文庫: 384ページ
出版社: 講談社; 新装版 (2007/11/15)
言語: 日本語
ISBN-10: 406275889X
ISBN-13: 978-4062758895
発売日: 2007/11/15
新装版 風の武士(下) (講談社文庫)
司馬 遼太郎
4062758903
登録情報
文庫: 392ページ
出版社: 講談社; 新装版 (2007/11/15)
言語: 日本語
ISBN-10: 4062758903
ISBN-13: 978-4062758901
発売日: 2007/11/15
内容紹介
【上巻】巨万の財宝が隠された伝説の熊野の秘境とは?

伊賀忍者の末裔で貧乏御家人の次男坊・柘植(つげ)信吾は、小さな町道場・無一流指南練心館で代稽古を務めていた。ある日、道場に赴くと、用人格の老人が刺殺されていた。多くを語らない道場主と娘のちの。しかしこれが、巨万の財宝が秘蔵されているという熊野の隠し国・安羅井(やすらい)をめぐる壮絶な戦いの始まりだった。

【下巻】幕府と紀州藩の暗闘を信吾の孤剣が切り裂く

公儀隠密を命じられた信吾は江戸から東海道を経て熊野の秘境へ向かう。安羅井国の財宝を独り占めしようとする紀州藩の隠密、幕府のお庭番が入り乱れるなか、信吾はついに安羅井国への道程(みちのり)を描いた丹生津姫(にぶつひめ)草紙を手に入れる。凄惨な血闘の果てにたどり着いた地で信吾が見たものは? 司馬伝奇長編の傑作!
 



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