『司馬遼太郎が考えたこと〈4〉エッセイ1968.9~1970.28』司馬遼太郎(著) 2017
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木曜日

さてシリーズ<4>、読み進めよう。さて、司馬遼太郎氏の小説のあとがき、雑誌・新聞への寄稿が主となっているが、彼は生まれも育ちも大阪人である。通常の歴史小説を読む限りでは、氏の小説に大阪の「香り」は嗅げないだろう。しかし、随筆やエッセイにおいては、抱腹絶倒を書き連ねるのである。やはり、である。上方系以外には書けない持って生まれた大坂風味の育ちは隠せないのである。小説の上手い作家は、随筆・エッセイにおいても絶賛的に咆哮たるや最大振幅に歪む。ナミダチョチョギレ、というやつ。が、その逆は「否」であろう。旅日記・エッセイが上手くとも(心に響く)小説は書けない、と思う。氏の歴史小説が「本流」とすれば本シリーズは「支流」「こぼれ話」で成立している。本書を読むには、主たる根幹の歴史小説を年代順に読んでいれば、こぼれ話が宝石・光輝の如く眩しく、そして、言霊・お告げの如く心肺を振動させるのである。問うてくれればお節介ながら、司馬遼太郎を読み解く道順はアドバイスできましょう。

司馬遼太郎が考えたこと〈4〉エッセイ1968.9~1970.2
司馬 遼太郎
4106467046
単行本: 379ページ
出版社: 新潮社 (2002/1/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4106467046
ISBN-13: 978-4106467042
発売日: 2002/1/10
 内容(「BOOK」データベースより)
吹き荒れる学園紛争の嵐は頂点に達し、’69年1月、東大安田講堂に機動隊が出動した。このころ、司馬遼太郎は新聞小説『坂の上の雲』を連載。さらに『城塞』『花神』など次々と長篇の執筆に取りかかる。第4巻は、「戦後、日本という国家が軽くなったので学生たちはやるせないのかもしれない」と嘆ずる「軽い国家」等、世情騒然とする中、ゆるぎない歴史観をもとに綴ったエッセイ65篇を収録。
司馬遼太郎が考えたこと〈3〉エッセイ1964.10~1968.8 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
4101152454
 登録情報
文庫: 550ページ
出版社: 新潮社 (2005/1/28)
言語: 日本語
ISBN-10: 4101152454
ISBN-13: 978-4101152455
発売日: 2005/1/28
商品の説明
内容紹介
日本は経済大国の仲間入りを果たし、「昭和元禄」の繁栄が始まった。司馬遼太郎は、『国盗り物語』『関ケ原』など大作を次々に発表、1968(昭和43)年には『竜馬がゆく』がNHK大河ドラマとなり国中の喝采を得る。第3巻は、執筆の内輪を明かす「歴史小説を書くこと」、ベトナム戦争の泥沼に足を踏み込むアメリカと安穏とする日本を対比した「平和は難かしい」など129篇を収録。
司馬遼太郎が考えたこと〈2〉エッセイ1961.10~1964.10 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
4101152446
 登録情報
文庫: 513ページ
出版社: 新潮社 (2004/12/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4101152446
ISBN-13: 978-4101152448
発売日: 2004/12/22
内容紹介
日本は高度経済成長時代を迎え、東京オリンピック開催に向けて国中が沸き立っていた。新聞社を辞め、職業作家として独立した司馬遼太郎は、『新選組血風録』『竜馬がゆく』『燃えよ剣』『国盗り物語』など、旺盛な創作活動を開始する。第2巻は、これら初期傑作の執筆余話のほか、「若い者は悪いか」「戦車と文明」等の時代と文明に関する論評、後年では稀となった身辺雑記など119篇を収録。 
司馬遼太郎が考えたこと〈1〉エッセイ1953.10~1961.10 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
4101152438
登録情報
文庫: 500ページ
出版社: 新潮社 (2004/12/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4101152438
ISBN-13: 978-4101152431
発売日: 2004/12/22
内容(「BOOK」データベースより)
歴史と文明、人間について天性の明るい知性で考えぬいた司馬遼太郎が、40年以上にわたる創作活動のかたわら書き残したエッセイを、年代を追って収録した集大成シリーズ。第1巻は、新聞記者時代から、『梟の城』で直木賞を受賞する前後まで。食や大阪、神戸についてのエッセイや、戦争中の極限的経験を綴った「それでも、死はやってくる」など、若き日の思索をたどる89篇を収録。






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