|
①【目的を見出す】
-変化する状況を理解する
-全体を見通す
-問題を再構成する
-目的を設定する |
内容 WHAT IT DOES |
進め方 HOW IT WORKS |
1 |
バズ・レポート
Buss Reports |
・変化にまつわる情報を定期的に収集する |
ステップ1:最新情報の定点観測
ステップ2:最新口コミのチェック
ステップ3:結果を共有
ステップ4:ディスカッション |
2 |
メディア・スキャン
Popular Media Scan |
・文化的バロメータの役割を果たす
・文化的な環境や背景の中で起きていることを示す(ニュース、雑誌、テレビ番組)
|
ステップ1:テーマの洗い出し
ステップ2:関連情報の調査
ステップ3:パターンの解明
ステップ4:隣接テーマの調査
ステップ5:ディスカッション |
3 |
キーファクト
Key Facts |
信頼できる情報源から得られた、そのテーマの状況を示す簡潔な情報 |
ステップ1:テーマの設定
ステップ2:信頼できる情報源の特定
ステップ3:アンテナを張る
ステップ4:情報を整理する
ステップ5:時日に基づく根拠をつくる |
4 |
イノベーション・ソースブック
Innovation Sourcebook |
・幅広いイノベーションの事例のベストプラクティスを集めて体系化する
・製品・サービス、組織、人々に関する成功事例を見つけて整理
・インスピレーションの源となる |
ステップ1:イノベーションの定義
ステップ2:成功事例の調査
ステップ3:ソースブック表の作成
ステップ4:事例のレビュー
ステップ5:着想を得る |
5 |
トレンド・ウォッチャー・インタビュー
Trends Expert Interview |
・トレンドに精通した人々のインタビューによってテーマに関するトレンドを速やかに学習できる
・未来学者、エコノミスト、教授、作家、研究者など、特定のテーマを熟知する専門家と話す
・不足している情報の目安にもなる |
ステップ1:テーマの設定
ステップ2:トレンド・ウォッチャーの特定
ステップ3:インタビューの準備
ステップ4:インタビューの実施
ステップ5:傾聴とフォローアップ
ステップ6:要約の作成 |
6 |
キーワード・ビブリオメトリクス
Keyword Bibliometrics |
(書誌計量学):図書館情報科学で使われるメソッド
・科学、医療、経済、技術などの分野の出版物やデータベースを調べる
・関連する文献や著作物を洗い出す
・文書リストの分析
・内容の性質を把握、新たな関係を見つけ出す |
ステップ1:検索キーワードの決定
ステップ2:対象期間の検討
ステップ3:キーワードの組み合わせて検索
ステップ4:レビューと再検索
ステップ5:検索結果を整理 |
7 |
10タイプのイノベーション・フレームワーク
Ten Types of Innovation Framework |
・業界内のイノベーションの種類や特性を理解する
・業界に関係なく、10タイプのイノベーション
ファイナンス領域:「ビジネスモデル」「ネットワーキング」
プロセス領域:「コア・プロセス」「実現化プロセス」
製品・サービス領域:「製品の性能」「製品システム」「サービス」
デリバリ領域:「チャネル」「ブランド」「顧客経験」 |
ステップ1:関連情報の収集
ステップ2:イノベーションの検証
1.ファイナンス
2.プロセス
3.製品・サービス
4.デリバリー
ステップ3:ビジュアル化
ステップ4:インサイトの共有とディスカッション |
8 |
イノベーション・ランドスケープ
Innovation Landscape |
・10タイプのイノベーション・フレームワークを用いて、時系列に業界内のイノベーションのパターンを把握する
・3次元マップを作成 |
ステップ1:業界とデータベースの選定
ステップ2:検索キーワードと期間の指定
ステップ3:データの集計
ステップ4:3次元マップとビジュアル化
ステップ5:ディスカッション |
9 |
トレンド・マトリクス
Trends Matrix |
・未来の方向性を示唆する変化について整理する
・トレンドや変化が技術、ビジネス、人々、文化、製作に及ぼす影響を全体的な観点からまとめたもの
・プロジェクトに対する影響も一目で把握できる |
ステップ1:切り口の設定
ステップ2:トレンドの記入
ステップ3:全体的な観点でのディスカッション
ステップ4:インサイトの記入 |
10 |
コンバージェンス・マップ
Convergence Map |
・コンバージョン(収斂・集中化)が起きている分野をビジュアル化し、重なる部分でイノベーションの機会を見つける
・日常生活(職場生活、家庭生活、モバイル通信など)や産業などがどう重なり合っていくか、それによってどのような新しい動きが生まれているかを視覚的に把握するもの |
ステップ1:テーマの選定
ステップ2:トレンドとイノベーションの特定
ステップ3:ベン図の作成
ステップ4:ディスカッションの機会の特定 |
11 |
From-To調査
From…To Exploration |
・慣例重視からトレンド重視の見方にシフトする
・問題解決に向けて新しい見方への転換を行うためのメソッド
|
ステップ1:主要な側面の洗い出し
ステップ2:トレンドの特定
ステップ3:現状の味方を「From」欄に記入
ステップ4:新しい見方を「To」欄に記入
ステップ5:ディスカッション |
12 |
オポチュニティ・マップ
Initial Opportunity Map |
・現在のポジションから移動を伴う機会領域を検討する
・2軸マップでイノベーションの機会を探るメソッド
・トレンドなどの変化をよく理解したうえで、そのプロジェクトにとって戦略的に重要な2軸を選び、その領域に携っている関係者をマップ上に配置する |
ステップ1:軸の特定
ステップ2:マップに関係者を配置
ステップ3:ディスカッション
ステップ4:イノベーション機会の検討 |
13 |
製品・サービス-活動-文化マップ
Offering-Activity-Culture Map |
・製品・サービス、活動、文化に着目して、イノベーションの機会を探る
・「製品・サービス」の性能や特徴、それにまつわる人々の「活動」、利用する時の「文化的背景」という3つの視点でイノベーションの機会を見ていく |
ステップ1:製品・サービスとその特性の明確化
ステップ2:関連する活動の洗い出し
ステップ3:文化的背景の整理
ステップ4;イノベーション機会の考察 |
14 |
インテント・ステートメント
Intent Statement |
・特定した機会に基づき、イノベーションの目的を記述する
・「目的を見出す」モードで重視荒れるのは、新しいものを生み出す機会をよく知ること
・最新情報を理解し、全体像を見て、現在のトレンドを認識し、問題を見直すことによって機会が特定される |
ステップ1:特定した機会のレビュー
ステップ2:機会の定義と言語化
ステップ3:見解を整理
ステップ4:目的の考察
ステップ5:ステートメントの作成
|
|
②【コンテクストを知る】
-歴史的背景を知る
-フロンティアを理解する
-システム全体を見る
-ステークホルダーを理解する
-メンタルモデルを用いる |
内容 WHAT IT DOES
コンテクストとは:文脈や背景となる分野によってさまざまな用例がある言葉であるが、一般的に「文脈」と訳されることが多い。文脈により「脈絡」、「状況」、「前後関係」、「背景」などとも訳される。 |
進め方 HOW IT WORKS |
15 |
コンテクストの調査計画
Contextual Reserch Plan |
・イノベーションのコンテクストを調べるためにスケジュールや計画を立てる
・調査や実施方法について全体的な計画やスケジュールを策定するメソッド |
ステップ1:調査領域の設定
ステップ2:情報源の明確化
ステップ3:メソッドの設定
ステップ4:スケジュールの作成
ステップ5:調査計画の作成 |
16 |
一般メディア検索
Popular Media Search |
・一般的なメディアを使って、コンテクストの解釈を調べる
・新聞、テレビ、ラジオ、ウェブ、書店、雑誌、映画など幅広いメディアで粗らしい同行を探ったり、競合情報データベース、ウェブ検索、図書館蔵書検索などで情報収集して、企業、産業、トレンド、競合、先端技術などコンテクストの各側面の理解に努める |
ステップ1:テーマの設定
ステップ2:情報源の特定
ステップ3:検索の実施
ステップ4:観察内容の記録
ステップ5:情報源の記載 |
17 |
文献調査
Publications Research |
・コンテクストの諸側面が言及されている公開資料を見つける
・文献調査を通じて幅広い関連資料のリストが作成され、参考文献のライブラリを拡充できる |
ステップ1:テーマの設定
ステップ2:公開資料の調査
ステップ3:インサイトの抽出
ステップ4:保管場所の準備 |
18 |
年代表
Eras Map |
・コンテクストをいくつかの時代に分けて整理し、推移やパターンを把握する
・年代表は歴史的な観点でコンテクストを捉えることが出来る手法 |
ステップ1:調査対象と期間の設定
ステップ2:歴史的背景の調査
ステップ3:ビジュアル化
ステップ4:年代の記載
ステップ5:インサイトの抽出 |
19 |
イノベーション進化表
Innovation Evolution Map |
・組織や業界のイノベーションの経事的な進化を示す
・ |
ステップ1:調査期間の設定
ステップ2:歴史をまとめる
ステップ3:定量データの収集
ステップ4:ビジュアル化
ステップ5:インサイトの抽出 |
20 |
財務プロファイル
Financial Profile |
・組織や業界の財務実績を詳しく調べ、比較する
・組織の完全な財務プロファイルを理解し、同業他社と比較してみると、新しい機会を見つけることができる |
ステップ1:対照情報と情報源の特定
ステップ2:財務情報の調査
ステップ3:プロファイルの整理
ステップ4:インサイトの抽出 |
21 |
類似モデル調査
Analogous Models |
・インスピレーション、抽象化、ガイダンスのために世の中の類似モデルを調べる
・時にはプロジェクトの場から離れて、似たようなコンテクストが他の場所でどんな働きをしているかを見れば新しいインサイトにつながることがある |
ステップ1:検討対象の特定
ステップ2:類似モデルの検討
ステップ3:図表の作成
ステップ4:インサイトの抽出 |
22 |
競合他社・補完業者マップ
Competiors-Complementors Map |
・自社、競合他社、補完業者を概観する
・業界勢力図は業界内の様々な組織がどのように競合し、互いに補完しているかを効果的に表すことができる |
ステップ1:競合他社、補完業者の特定
ステップ2:比較方法の検討
ステップ3:ビジュアル化
ステップ4:インサイトの抽出 |
23 |
10タイプのイノベーション診断
Ten Type of Innovation Diagnostics |
・組織や業界のイノベーション・ポートフォリオを図示する
・自社のイノベーションを理解し、新しい機会を特定するために使うダブリンの「10タイプのイノベーション・フレームワーク」を用いた診断方法 |
ステップ1:比較対象と専門家の特定
ステップ2:組織別に分析
ステップ3:定量評価と定性評価
ステップ4:インサイトの抽出 |
24 |
業界診断
Industry Diagnostics |
・ある産業のイノベーションについて多目的に評価する
・業界の主要な側面を特定し、現在の健康状態を明らかにする
※5F:新規参入の脅威、代替品の脅威、買い手(顧客)の交渉能力、売り手(供給業者)の交渉力、業界内の競争関係を見ていく
※6F:5Fの拡張版。自社と戦略的な定型関係にある「補完業者」の概念を加えたもの |
ステップ1:業界情報の収集
ステップ2:5Fの評価
ステップ3:仕組みの特定
ステップ4:インサイトの抽出 |
25 |
SWOT分析
SWOT Analysis |
・組織の強み(Strongths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の評価に用いる
|
ステップ1:イノベーション目的の設定
ステップ2:組織の強み、弱み、機会、脅威の評価
ステップ3:図表の作成
ステップ4:論点整理 |
26 |
専門家インタビュー
Subject Matter Experts Interview |
・その分野の専門家と話して、もっとも先進的で潜在的な発展状況を理解する
・関心のある領域をすばやくキャッチアップするためのメソッド |
ステップ1:テーマの設定
ステップ2:専門家の特定
ステップ3:インタビューの準備
ステップ4:インタビューの実施
ステップ5:傾聴、把握、フォローアップ
ステップ6:要約の作成 |
27 |
利益団体とのディスカッション
Interest Groups Discussion |
・あるテーマで議論されていることを学ぶために利益団体に参加する
・コンテクストの周囲で起こっていることについて活発な議論が展開される
・オンライン・フォーラムや会合に参加するのもよい |
ステップ1:フォーラムの調査
ステップ2:内容の把握
ステップ3:フォーラムへの参加
ステップ4:内容の整理
ステップ5:要約の作成
ステップ6:情報共有とディスカッション
|
|
③【人々を知る】
-あらゆることを観察する
-共感を持つ
-日常生活に入り込む
-オープンに話を聞く
-問題とニーズを探る |
内容 WHAT IT DOES |
進め方 HOW IT WORKS |
28 |
調査対象マップ
Research Participant Map |
・プロジェクト・テーマに関係する人々を洗い出し、調査対象とする候補者を選ぶ
・プロジェクトの目的にふさわしい対象かどうか確認できる
・調査対象者のタイプや相互関係の違いなどを概観でき、調査活動の焦点の決定に役立つ |
ステップ1:調査対象の特定
ステップ2:マップの作成
ステップ3:マップ上に対象者を配置
ステップ4:マップの分析
ステップ5:情報共有とディスカッション |
29 |
予備調査
Research Planning Survey |
・候補者の選定や、追加調査する分野の特定のために事前調査を行う
・あまり厳密な形をとらずすばやく行う短いアンケート
・プロジェクトの初期段階に特定テーマに関する人々の活動、振る舞い、態度を知るために用いられる |
ステップ1:質問の設計
ステップ2:調査の手配
ステップ3:アンケート用紙の配布
ステップ4:パターンの特定
ステップ5:詳細調査の計画策定 |
30 |
ユーザー調査計画
User Research Plan |
・調査対象者のタイプ、調査のタイミング、調査方法を具体化する
・プロジェクトの調査部分を組み立て、やるべき作業の全側面を規定する規則的なアプローチ
・調査目標の説明から始まり、調査対象者のタイプ、望ましい人数、学習したいこと、対象者とのやりとりの手順、情報の収集方法の説明、書く段階のアプトプット、ワーク・セクション、スケジュール、予算などが盛り込まれる |
ステップ1:対象者タイプの選定
ステップ2:対象者のスクリーニング
ステップ3:調査対象の決定
ステップ4:予算の策定
ステップ5:スケジュールの作成
ステップ6:情報共有とディスカッション |
31 |
5つのヒューマンファクター
Five Human Factors |
・全体的なユーザー経験を動かす物理的、認知的、社会的、文化的、感情的な要因(人的要因)を調べる
・フィールド観察をサポートするメソッド |
ステップ1:フィールド調査の準備
ステップ2:フィールド調査の実施
ステップ3:ヒューマンファクターの観察
ステップ4:全体的な経験を説明 |
32 |
POEMS
POEMS |
・あるコンテクストにおける人、もの、環境、メッセージ、サービスを調べる
・コンテクストに存在する要素を把握するための観察型調査フレームワーク
人(People)
物(Objects)
環境(Environments)
メッセージ(Messages)
サービス(Services)
の5つの要素で構成される |
ステップ1:フィールド調査の準備
ステップ2:フィールド調査の実施
ステップ3:POEMSでコンテクストを記録
ステップ4:全体的な経験を説明
ステップ5: |
33 |
フィールドビジット
Field Visit |
・現場に行って、対象とする人、場所、物に直接触れる
・人々に対する共感形成においてもっともダイレクトな手段 |
ステップ1:調査手順の策定
ステップ2:リソースの用意
ステップ3:フィールド調査の実施
ステップ4:観察内容の把握
ステップ5:チームで情報共有 |
34 |
ビデオ・エスノグラフィー
Video Ethnography |
・コンテクストを含めて対象者や活動をビデオで記録し、インサイトを明らかにする
・映像人類学の分野から取り入れたメソッド
・人々の活動やある状況における出来事をビデオにとって分析し、行動パターンやインサイトを見つけ出す |
ステップ1:撮影対象の決定
ステップ2:編集の決定
ステップ3:許可の取得
ステップ4:ビデオ撮影
ステップ5:映像の回収・分析 |
35 |
エスノグラフィー・インタビュー
Ethnographic Interview |
・それぞれの日常生活やコンテクストについて対象者と対話する
・観察を行うフィールドビジットと同じく、対象者のいる場所に行って当事者の視点で活動や経験を理解する |
ステップ1:インタビュー手順の策定
ステップ2:リソースの用意
ステップ3:フィールド調査の実施
ステップ4:会話の把握
ステップ5:チームで情報共有 |
36 |
ユーザー・フォト・インタビュー
User Pictures Interview |
・参加者に自分の活動状況を写真に撮ってもらい対話する
・参加者には一定期間、写真を使って特定の活動に携ったり経験したりする様子を記録してもらい、その後インタビューを行う |
ステップ1:調査手順の策定
ステップ2:リソースの用意
ステップ3:参加者への説明
ステップ4:中間フィードバック
ステップ5:インタビュー
ステップ6:チームで情報共有 |
37 |
文化的アーティファクト
Cultural Artifacts |
・社会文化集団の文化を汲んだアーティファクトを使って、参加者がどのように認識しているかを探る
・感情の高まりや人々にとって文化的に意味のあるアーティファクト(人工物) を活用するメソッド
・「文化」とは、国籍や民族に限定されない
・社会的文化集団には、特定の週間、振る舞い、伝統、考え方、日常生活での行為が存在する |
ステップ1:キットの準備とタスクの設定
ステップ2:参加者への説明
ステップ3:実施期間の設定
ステップ4:キットの回収
ステップ5:情報の分析
ステップ6:インタビューの実施
ステップ7:インスピレーションの活用 |
38 |
イメージ・ソーティング
Image Sorting |
・対象者に象徴的なイメージを分類してもらい、特定のテーマに対する考え方や態度を探る
・人々が特定のテーマから連想したこと、知覚したことを知るためのメソッド |
ステップ1:テーマの設定
ステップ2:分類メソッドの選定
ステップ3:イメージの選定
ステップ4:参加者の募集
ステップ5:イメージ・ソーティングの実施
ステップ6:説明セッション
ステップ7:写真や回答を記録 |
39 |
体験シミュレーション
Experience Simulation |
・疑似体験を通じて、対象者が重視していることを理解する
・特定の状況における人々の振る舞いや反応を理解するためのメソッド |
ステップ1:調査対象の明確化
ステップ2:シミュレーション対象の選定
ステップ3:シミュレーションのデザイン
ステップ4:シミュレーションの実施
ステップ5:振る舞いやインサイトを把握 |
40 |
フィールド活動
Field Activity |
・対象者が実際に現場で活動する様子を観察した後、インタビューを行う
・調査対象者に実際の状況に関与してもらい、それにどう反応するかを理解するためのメソッド |
ステップ1:調査対象の明確化
ステップ2:対象者の明確化
ステップ3:活動の決定
ステップ4:フィールドに集合
ステップ5:フィールド活動の観察
ステップ6:インタビューの実施
ステップ7:調査結果の整理とディスカッション |
41 |
リモート調査
Remote Resarch |
・オンライン調査ツールを使って、ユーザのセルフ・ドキュメンテーションを調べる
・ウェブツールを使ってユーザにセルフ・ドキュメンテーションしてもらうメソッド
・調査員が行かなくても、インターネットを使って世界中の複数拠点を同時に調査できる |
ステップ1:調査対象の明確化
ステップ2:対象者の明確化
ステップ3:調査手順のアップロード
ステップ4:オンライン・ツールの選定
ステップ5:調査のモニター
ステップ6:チームで情報共有 |
42 |
ユーザー観察データベース
User Observations Database |
・様々なプロジェクトで得られた観察データとインサイトを整理して共有する
・ユーザを観察しながら集めたデータを整理するメソッド |
ステップ1:入力データの特定
ステップ2:データ目録作成
ステップ3:データラベルの付与
ステップ4:キーワード検索の実施
ステップ5:検索結果の整理
|
|
④【インサイトをまとめる】
-システムを探る
-パターンを探す
-概要を作成する
-機会を特定する
-指針を示す |
内容 WHAT IT DOES |
進め方 HOW IT WORKS |
43 |
観察データ分析
Observations to Insights |
・表面化されていない意味を明らかにしながら、調査で観察したことから学ぶ
・調査時に観察したことをすべて体系的に考察し、価値あるインサイトを導き出す
「インサイト」:ある状況を「見抜く」もしくは観察対象の「内的性質」を理解する行為 |
ステップ1:データ整理
ステップ2:背後要因の考察
ステップ3:インサイトの記述
ステップ4:インサイトの整理
ステップ5:ディスカッションと精緻化 |
44 |
インサイト・ソーティング
Insights Sorting |
・集合と階層を探すために、調査で得られたインサイトを手作業で分類する
・インサイトを管理可能な数に止める
・小規模なプロジェクトでは10個以下 |
ステップ1:インサイトの洗い出し
ステップ2:分類ロジックの決定
ステップ3:集合の作成
ステップ4:集合の定義
ステップ5:ディスカッション |
45 |
ユーザー観察データベース・クエリ
User Observation Database Queries |
・観察データのデータベースを使って検索リクエストを出し、回答を得る
・世界中の調査プロジェクトから集めた観察データとインサイトが随時更新されていく、検索可能なデータベースを使うメソッド |
ステップ1:仮説の設定
ステップ2:キーワードの検討
ステップ3:クエリの実施
ステップ4:結果の見直し
ステップ5:修正・再建策
ステップ6:結果の整理とディスカッション |
46 |
ユーザー回答分析
User Response Analysis |
・パターンを理解しインサイトを引き出すために調査参加者の回答を分析する
・ユーザー調査、アンケート、インタビュー、他のエスノグラフィー調査メソッドから収集した大量の定性データを分析するために、色やサイズなどビジュアル化テクニックを使う |
ステップ1:データ入力
ステップ2:データ整理
ステップ3:検索方法の検討
ステップ4:ビジュアル化
ステップ5:パターンとインサイトの分析
ステップ6:インサイトの記録 |
47 |
FRAFシステムズ
ERAF Systems Diagram |
・対象物、関係、属性、フローを図解して分析する
・調べるコンテクストのシステム全体を見通せるようにするメソッド
・システムを構成する全要素や、要素間の相互作用の考察にも役立つ
・どのようなシステムであれ、対象物(Entities)、関係(Relations)、属性(Attributes)、フロー(Flows)を調べれば基本的な理解が得られる |
ステップ1:対象物の特定
ステップ2:関係とフローの明確化
ステップ3:対象物の属性の明確化
ステップ4:システムズの精緻化
ステップ5:システムズの分析
ステップ6:ディスカッションとインサイトの導出 |
48 |
記述的バリュー・ウェブ
Descriptive Value Web |
・ネットワーク図を作成し、コンテクストの中でいかに価値が生み出され、交換されるかを示す
・あるコンテクストにおけるステークホルダーの現在の関係をビジュアル化し、システムを通じて価値がどう交換され流れていくかを示す
・ステークホルダーをノード(結節点)で、ノード間の価値の流れをリンク(結び付き)で表したネットワーク図
・バリュー・フローはお金、情報、材料、サービスなどで表すことが多い |
ステップ1:ステークホルダーの洗い出し
ステップ2:バリュー・フローの検討
ステップ3:バリュー・ウェブの作成
ステップ4:バリュー・ウェブの分析
ステップ5:バリュー・ウェブの精緻化 |
49 |
ポジション・マップ
Entities Position Map |
・対象物をマップ上に配置して、分布状況やグループのパターンを分析する
・2つの考査する属性の尺度を使って配置した対象物が、どのようにグループ化されるかを分析するメソッド |
ステップ1:比較対象の特定
ステップ2:属性の選定
ステップ3:ポジション・マップの作成
ステップ4:ポジション・マップの分析
両極分析
グループ分析
ギャップ分析
移動分析
象限別分析
ステップ5:インサイトの共有とディスカッション |
50 |
ベン図
Venn Diagramming |
・図解して重複する集合を分析する |
ステップ1:対象物の特定
ステップ2:ベン図の作成
ステップ3:集合と重複の分析
クラスター分析
重複分析
外部分析
ステップ4:インサイトの共有とディスカッション |
51 |
樹形図・半束図
Tree/Semi-Lattice Diagramming |
・図解して、階層関係にある対象物を分析する
・要素間の関係における階層的性質の分析に適している
・樹形図
・半束図 |
ステップ1:レベルごとに対象物を特定
ステップ2:図を作成
ステップ3:図の分析
ステップ4:インサイトの共有とディスカッション |
52 |
対象クラスター表
Symmetric Clustering Matrix |
・対象物の関係に基づいて集合を作る
・調査で収集した対象物を用い、それぞれの関係に基づいてグループ分けする |
ステップ1:対象物の洗い出し
ステップ2:関係性を判断
ステップ3:測定基準の設定
ステップ4:表の作成
ステップ5:関係性の評価
ステップ6:行列の並べ替え
ステップ7:集合の明確化
ステップ8:集合を定義
ステップ9:インサイトの導出とフレームワークの作成
ステップ10:インサイトの共有とディスカッション |
53 |
非対称クラスター表
Asymmetric Clustering Matrix |
・2セットの対象物リストを相互関係に基づきながら集合に分ける
・対象クラスターと似ているが1セットの対象物の分析ではなく、2セットの比較を行う
・2セットの対象物を取り出し、両社の関係に基づいて、集合に分けられるかどうかを見るメソッド |
ステップ1:対象物の洗い出し
ステップ2:関係性を判断
ステップ3:測定基準の設定
ステップ4:表の作成
ステップ5:関係性の評価
ステップ6:表の並び替え
ステップ7:集合の明確化
ステップ8:集合の定義
ステップ9:インサイトの導出とフレームワークの作成
ステップ10:インサイトの共有とディスカッション |
54 |
活動ネットワーク
Activity Network |
・ステークホルダーの活動を整理し、その相互関係を示す
・調査で集めた活動リストのそれぞれの関係に基づいて、どのようなグループに分けられるかを把握できるメソッド |
ステップ1:活動の洗い出し
ステップ2:関係性を判断
ステップ3:測定基準の設定
ステップ4:表の作成
ステップ5:関係性の評価
ステップ6:表の並べ替え
ステップ7:集合の特定
ステップ8:集合を定義
ステップ9:ネットワーク図の作成
ステップ10:インサイトの導出とフレームワークの作成
ステップ11:インサイトの共有とディスカッション |
55 |
インサイト・クラスター表
Insights Clustering Matrix |
・インサイトを集合に分け、その関係や階層を示す
・人々のコンテクストの調査から得られた一連のインサイトを用い、関係に基づいてどうグループ分けされるかが把握できるメソッド |
ステップ1:対象物の洗い出し
ステップ2:関係性を判断
ステップ3:測定基準の設定
ステップ4:表の作成
ステップ5:関係性の評価
ステップ6:表の並べ替え
ステップ7:集合の特定
ステップ8:集合の定義
ステップ9:インサイトの導出とフレームワークの作成
ステップ10:インサイトの共有とディスカッション |
56 |
意味論的プロファイル
Semantic Profile |
・一連の意味論的な尺度に基づき、対象物のプロファイルを作成し、それぞれを比較する
・社会学で用いられるオスグッドのSD法(意味差判別法)に基づいて、製品、サービス、経験、コンセプトなどの対象物に対する人々の態度を測定するメソッド |
ステップ1:対象物の洗い出し
ステップ2:尺度とする属性の設定
ステップ3:図の作成
ステップ4:プロファイルの作成
ステップ5:パターンの分析
ステップ6:インサイトの共有 |
57 |
ユーザー・グループ定義
User Groups Definition |
・あるコンテクストにおける様々なユーザーのタイプを明らかにする
・プロジェクトのテーマに関連した主な属性に沿って、異なるタイプのユーザーをマッピングするメソッド
・2つの重要な属性を2軸にしてマップを作成し、相互の関係によってユーザーを位置づける |
ステップ1:ユーザーの活動とタイプの洗い出し
ステップ2:属性の特定
ステップ3:マップの作成
ステップ4:ユーザー・グループの定義
ステップ5:共通する特徴を説明
ステップ6:ディスカッション |
58 |
経験魅力度評価マップ
Competting Experience Map |
・全体的なユーザー経験を誘引、参加、関与、退出、延長という5段階で表す
・ダブリン社が開発したフレームワーク
・包括的な観点でのその経験の主要テーマを掘り下げ、過去、現在、未来に起こることを理解する
・あらゆる経験を誘引、参加、関与、退出、延長という5段階に分けて考える |
ステップ1:ワークシートの作成
ステップ2:誘引段階の記述
ステップ3:参加段階の記述
ステップ4:関与段階の記述
ステップ5:退出段階の記述
ステップ6:延長段階の記述
ステップ7:全段階での6つの属性を評価
ステップ8:経験マップの分析 |
59 |
ユーザー・ジャーニー・マップ
User Journey Map |
・あるコンテクストにおけるユーザーのジャーニーを表す
・経験全般を通してユーザーの歩みを追うフロー・マップ
・ユーザーのジャーニー(一連の経験)を構成要素に分解し、現状やイノベーションの機会になりそうな問題を見抜く |
ステップ1:活動の洗い出し
ステップ2:集合に分類
ステップ3:時系列に整理
ステップ4:問題点やペインポイントの特定
ステップ5:マップの拡充
ステップ6:インサイトの活動
ステップ7:調査活動の整理・共有 |
60 |
概要フレームワーク
Summary Framework |
・フレームワークを作成し、分析から導き出した主要なインサイトをまとめる
・主な結果、インサイト、デザイン原則をひとつにまとめるために分析の最後に用いる構造化のメソッド |
ステップ1:結果のレビュー
ステップ2:一覧表の作成
ステップ3:概要フレームワークの作成
ステップ4:概要フレームワークの説明
ステップ5:結果の共有とディスカッション |
61 |
デザイン原則の策定
Design Principles Generation |
・調査から得られたインサイトをアイディエーションへと導く実行可能で未来志向の記述に転換させる
・ニーズを理解するところから、そのニーズを満たす解決策を考え出すまでには、直観力を働かせた「魔法」のジャンプが求められる。デザイン原則は、この「直観力のギャップ」を埋めるもの |
ステップ1:インサイトの集合を収集
ステップ2:インサイトの標準化
ステップ3:デザイン原則の策定
ステップ4:上位レベルの原則を考察
ステップ5:デザイン原則の要約 |
62 |
分析ワークショップ
Analysis Workshop |
・インサイトを理解し、パターンを見つけ、アイディエーションのフレームワークを創るためにセッションを行う
・あるコンテクストで起きていることの共有理解を図り、コンセプト作りに役立つ分析的フレームワークを構築するメソッド |
ステップ1:ワークショップを計画
ステップ2:インサイトの収集
ステップ3:ワークショップを実施
ステップ4:インサイトのレビュー
ステップ5:インサイトの分類
ステップ6:分析フレームワークで整理
ステップ7:成果の共有とディスカッション
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⑤【コンセプトを探求する】
-前提を疑う
-未来に立って考える
-周辺部でコンセプトを探る
-付加価値を明らかにする
-未来のストーリーを語る |
内容 WHAT IT DOES |
進め方 HOW IT WORKS |
63 |
原則を用いた機会発見
Principles to Opportuniities |
・分析から統合へと移り、定義したデザイン原則に基づいて機会を探る
・「直感ギャップ」を埋め、ニーズの理解から、原則の設定、機会の探索、コンセプト作りへと進むための良いフレームワークとなる
・「インサイトをまとめる」から「コンセプトを探求する」モードへと規律を持って意図的に移行するメソッド |
ステップ1:表の作成
ステップ2:製品・サービスにおける機会の創出
ステップ3:システムにおける機会の創出
ステップ4:戦略上の機会の創出
ステップ5:インサイトの考察 |
64 |
機会のマインドマップ
Opportunity Mind Map |
・プロジェクトの諸側面を整理し、イノベーションの機会領域を図解する
・コンセプト探求の初期に用いる
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ステップ1:テーマと関連する側面を定義
ステップ2:マップの作成
ステップ3:機会の探索
ステップ4:属性に沿ってマップを精緻化
ステップ5:マップの分析とディスカッション |
65 |
価値仮説
Value Hypothesis |
・ユーザーとプロバイダーにその解決策がどのような価値をもたらすのかを明らかにする
・新しい製品・サービスで目指す価値の定義
・開発初期に調査領域の枠組みを決めるために用いられる
・製品やサービスの価値を完結に記述するもの
・5つで構成される(ジェフリー・ムーアの価値提案ステートメントと似ている)
1)ターゲット・ユーザーは誰か
2)彼らの十分に満たされていないニーズは何か
3)新しい製品・サービスはどのようなものか
4)ユーザーにとってのメリットは何か
5)ユーザーはなぜ競合他社の製品・サービスよりもそれを選ぶのか |
ステップ1:調査結果の検討
ステップ2:価値仮説の構成を調査
ステップ3:選択肢の洗い出し
ステップ4:選択肢の評価と価値仮説の構築 |
66 |
ペルソナの定義
Persona Definition |
・詳細なユーザー像を定義し、それに沿ってコンセプトを探る
・イノベーション目的に関連したペルソナ(ユーザー像)を定義し記載する
・潜在的なユーザー・タイプを分析し、そのペルソナを規定する共通の属性で整理 |
ステップ1:潜在的なユーザーの洗い出し
ステップ2:属性の洗い出し
ステップ3:ユーザー・タイプの定義
ステップ4:ペルソナの設定
ステップ5:プロファイルのビジュアル化 |
67 |
アイディエーション・セッション
Ideation Session |
・インサイトの原則に基づいてコンセプトを開発するために体系化されたセッションを行う
・従来のブレーンストーミングと比べ、より体系化されている |
ステップ1:セッションの企画
ステップ2:参加者の選定
ステップ3:インサイト、原則、フレームワークを整理
ステップ4:快適な環境の整備
ステップ5:セッションの開始
ステップ6:コンセプトの作成
ステップ7:成果の把握と整理 |
68 |
コンセプト作成表
Concept-Generating Matrix |
・調査で得られたインサイトに基づいて、包括的で十分に根拠のあるコンセプトを作成する
・分析で得られた2つの重要な要因を元に表を作り、交差する部分についてコンセプトを考える
・メソッドの鍵は、軸に用いる要因のセットを見極めること |
ステップ1:要因の選定
ステップ2:表にコンセプトを記入
ステップ3:コンセプトの考察 |
69 |
比喩と類推
Concept Metaphors and Analogies |
・よく知っているものに例えて、コンセプトを編み出す
・明確な比較対象を用いる
・類推はいくつかの類似性があるものを用いてより直接的に比較する |
ステップ1:出発点の設定
ステップ2:比喩や類推の選定
直接的類比
空想的類比
象徴的類比
擬人的類比
ステップ3:コンセプトの検討
ステップ4:ディスカッションとコンセプトの精緻化 |
70 |
ロールプレイ・アイディエーション
Role-Play Ideation |
・他者の視点に立ってコンセプトを考える
・チームの各メンバーがそのコンセプトの領域で異なるステークホルダーの役割を演じるというブレーンストーミング的アプローチ
・個々のメンバーは通常のマインドセットや前提から抜け出すことが出来るメソッド
・アイデアの質と量ともに充実し、有益なディスカッションが可能となる |
ステップ1:テーマの設定
ステップ2:ステークホルダーの特定
ステップ3:ロールプレイの実施
役割の持ち回り
コンセプトの持ち回り
コンセプトの改善
ステップ4:情報共有とディスカッション |
71 |
アイディエーション・ゲーム
Ideation Game |
・ゲーム性のある活動にステークホルダーを巻き込み、コンセプトを考え出す
・形式張らずに楽しくスキルが構築でき、教育的なゲームならではのインタラクションを用いて、新鮮なコンセプトを考え出せる機会のメソッド |
ステップ1:目的の設定とデータの用意
ステップ2:プレーヤーを理解
ステップ3:ゲーム・タイプの決定
ステップ4:ゲームの作成
ステップ5:ゲームの実施とアウトプットの収集
ステップ6:コンセプトの共有とディスカッション |
72 |
パベット・シナリオ
Puppet Scenario |
・現在と未来のシナリオをグループで作成し、人形を役者に仕立てて演じる |
ステップ1:事前準備
ステップ2:デザイン・カードの活用
ステップ3:「What-if」カードの活用
ステップ4:パペット・シナリオの作成
ステップ5:上演、記録、ディスカッション |
73 |
行動プロトタイプ
Behavioral Prototype |
・ユーザーの振る舞いを理解し、初期コンセプトを作成するために、ユーザーの活動状況をシミュレートする
・物理的なプロトタイプを作る前に用いられるメソッド
・5つのヒューマンファクター(物理的、認知的、社会的、文化的、感情的)を理解し、行動を支援・改善するための新しいコンセプトを作成するときに用いられる |
ステップ1:調査対象の特定
ステップ2:シミュレーション環境の準備
ステップ3:シミュレーションの実施
ステップ4:観察、記録、疑問点の解明
ステップ5:分析と再テスト |
74 |
コンセプト・プロトタイプ
Concept Prototype |
・ユーザーからフィードバックを得るために、コンセプトを具体物で表現する
・所期のコンセプトを物理的形状で体験できるよう西、チームや潜在的ユーザーの間でコンセプトの適用可能性を評価するために用いる
・製品・サービスの外観(どのように見えるか)と性能(どのように機能するか)の両方を扱う |
ステップ1:作成対象の特定
ステップ2:プロトタイプ用のスペースの準備
ステップ3:プロトタイプのテストとレビュー
ステップ4:修正と再テスト
ステップ5:学習内容の整理 |
75 |
コンセプト・スケッチ
Concept Sketch |
・抽象的な言葉で説明している機能を表すために、コンセプトをビジュアル化する
・言葉で説明した抽象的なアイデアよりも理解、議論、評価、コミュニケーションが容易になる具体的な形へと、アイデアを変換するメソッド
・記述した説明を補強し、よりは焼く効果的にアイデアを伝えるのに役立つ |
ステップ1:スケッチ担当の割当
ステップ2:コンセプトの収集
ステップ3:中心的なアイデアのスケッチ
ステップ4:ラフ・スケッチから詳細スケッチへ
ステップ5:スケッチの整理とディスカッション |
76 |
コンセプト・シナリオ
Concept Scenarios |
・ユーザーとコンテクストを反映させた実生活のストーリーとして、コンセプトを例示する
・コンセプト調査の前に、実世界でその機能をビジュアル化してみると役立つ |
ステップ1:対象コンセプトの選定
ステップ2:シナリオの検討
ステップ3:コンセプトを再検討
ステップ4:シナリオのビジュアル化
ステップ5:情報共有とディスカッション |
77 |
コンセプト・ソーティング
Concept Sorting |
・コンセプトを組合せ、標準化し、関連するグループに整理する
・コンセプトの集まりを検討し、合理的に整理し、グループ分けする規律的な試み |
ステップ1:コンセプトの収集
ステップ2:コンセプトの標準化
ステップ3:コンセプトの分類
ステップ4:コンセプトの考察
ステップ5:レビューとディスカッション |
78 |
コンセプト・グルーピング表
Concept Grouping Matrix |
・コンセプト間の関係を採点し、コンセプト・グループを明らかにする
・表を使ってコンセプト間の関係にスコアを付け、1対1の関係の総合力に基づいて分類するメソッド |
ステップ1:コンセプト・リストの作成
ステップ2:表の作成とスコアの入力
ステップ3:表の分類と並び替え
ステップ4:コンセプト・グループの定義 |
79 |
コンセプト・カタログ
Concept Catalog |
・コンセプトに関する主な情報を一箇所にまとめ、検索・閲覧できるようにする
・プロジェクトの間に考え出されたコンセプトの関連情報をすべて一箇所に集めて整理する中央リポジトリ(貯蔵庫) |
ステップ1:ベースの準備
ステップ2:基本情報の入力
ステップ3:コンセプトのタグ付け
ステップ4:コンセプトの検索
|
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⑥【解決策を練る】
-総合的な解決策を考える
-選択肢を考える
-価値を判断する
-シナリオを構想する
-解決策を組み立てる |
内容 WHAT IT DOES |
進め方 HOW IT WORKS |
80 |
形態学的統合
Morphological Synthesis |
・ユーザー中心のカテゴリーを使ってコンセプトを整理し、組み合わせて解決策を考え出す
・もともとエンジニアリング分野で用いられた解決策の開発手法
・一定のカテゴリーと一緒に使って、コンセプトを整理したり、新しいコンセプトを開発したりする |
ステップ1:カテゴリーの選定
ステップ2:コンセプトを表に入力
ステップ3:組合せ法を検討
ステップ4:解決策の比較
ステップ5:解決策の評価と改善 |
81 |
コンセプト評価
Concept Evalution |
・ステークホルダーの価値観に沿ってコンセプトを評価する
・ユーザーとプロバイダーにどの位活をもたらすかを基準に、コンセプトを評価するメソッド
・ユーザー価値とプロバイダー価値の両方のスコアで座標を作り、コンセプトを配置して分布図を作成する |
ステップ1:コンセプトの収集
ステップ2:ユーザー価値とプロバイダー価値で基準を設定
ステップ3:コンセプト評価表の作成
ステップ4:スコアの付与
ステップ5:マップ上に配置
ステップ6:分布状況の分析
ステップ7:結果の共有とディスカッション |
82 |
規範的バリュー・ウェブ
Prescriptive Value Web |
・新しいコンセプトがシステムに導入された時に、ステークホルダー間の価値のフローがどうなるかを示す
・システム内の全ステークホルダーをノードで表したネットワーク図
・記述的バリュー・ウェブと違って、新しいノードやリンクが導入される時点や、既存のノードやリンクが修正されたり切り離されたりする時点を示し、システム内で将来起こりうる状況の検討に役立つ |
ステップ1:ステークホルダーと主要なコンセプトの洗い出し
ステップ2:価値フローの説明
ステップ3:規範的バリュー・ウェブの作成
ステップ4:2種類のバリュー・ウェブを比較
ステップ5:レビューと精緻化 |
83 |
コンセプト・リンクマップ
Concept-Linking Map |
・補完的なアイデアを関連付け、組み合わせて、コンセプトのシステムや解決策を作成する
・価値の高いコンセプトを特定し、相互に補完するコンセプトと組み合わせるメソッド
・作成された解決策は包括的な形で、より幅広い一連のニーズと原則を満たす |
ステップ1:ユーザー価値とプロバイダー価値の定量化
ステップ2:マップ上に配置
ステップ3:マップ上でパターンを観察
ステップ4:解決策の作成
ステップ5:解決策の共有とディスカッション |
84 |
未来シナリオ
Foresight Scenario |
・いくつかの起りうる未来の状況を見通して、解決策を作成する
・新しく生じたトレンドに基づいて未来の仮説を検討し、起こり得る状況に対処する解決策を作るためのメソッド |
ステップ1:トレンドの選定
ステップ2:マップの作成
ステップ3:シナリオを作成
ステップ4:コンセプトを配置
ステップ5:組合せの検討
ステップ6:各解決策を記述 |
85 |
解決策ダイアグラム
Solution Diagramming |
・解決策について熟考し、その働きを示す図表を作成する
・合理的に誰でもわかりやすい形で、情報を説明し伝達するビジュアル化のツール |
ステップ1:図表タイプの決定
関係(解決策の構成要素間の関係)
グループ(構成要素の分布状況)
階層(構成要素の構造)
プロセスや順番(解決策の仕組み)
場所(構成要素の物理的な配置)
数量(関連する数字)
ステップ2:図表の作成と解決策の精緻化
ステップ3:ストーリーの作成と共有 |
86 |
解決策ストーリーボード
Solution Storyboard |
・解決策の仕組みを説明するストーリーを作成する
・スケッチ(絵と言葉)を順番に並べ、ストーリーとして、ある状況でそのコンセプト・システムの全要素がどんな働きをするかを説明する |
ステップ1:解決策の確認・理解
ステップ2:登場人物の設定と経験の描写
ステップ3:ジャーニーを記載
ステップ4:解決策ストーリーボードの作成
ステップ5:レビューとリハーサル |
87 |
解決策ロールプレイ
Solution Enactment |
・解決策を実演して、その効果や創出される価値を明らかにする
・デザインした解決策を人々に提示し、その解決策がどう役立ち、ステークホルダーにどんな価値をもたらすかを実演するメソッド |
ステップ1:ユーザー・ジャーニーを構想
ステップ2:場面の調査
ステップ3:リハーサル
ステップ4:ステークホルダーの前で実演
ステップ5:フィードバックとディスカッション |
88 |
解決策プロトタイプ
Solution Prototype |
・解決策にまつわる経験をシミュレーションし、人々がどう関与するかを調べる
・ユーザーが解決策のプロトタイプをめぐる活動に参加する様子を観察するメソッド |
ステップ1:プロトタイプの対象を特定
ステップ2:テスト環境の準備
ステップ3:プロトタイプを体験
ステップ4:ユーザー観察と記録
ステップ5:分析とステップの反復 |
89 |
解決策評価
Solution Evaluation |
・ユーザーやプロバイダーにとって価値に沿って、解決策を評価する
・具体化された解決策の評価に役立つメソッド
・ユーザー価値とプロバイダー価値のスコアを使って表に解決策を配置すれば、分布パターンが明らかになる |
ステップ1:価値基準の設定
ステップ2:解決策評価表の作成
ステップ3:スコアの記入
ステップ4:マップ上に解決策を配置
ステップ5:分布状況の分析
ステップ6:結果の共有とディスカッション |
90 |
解決策ロードマップ
Solution Roadmap |
・解決策の実行方法を段階的に計画する(実行計画)
・ロードマップは長期的な解決策に基づいた短期的な取り組みとともに、どう解決策を作り上げるかを探る時に役立つ |
ステップ1:スケジュールの作成
ステップ2:時系列にビジュアル化
ステップ3:全体目標との調整
ステップ4:ロードマップの作成
ステップ5:マップの共有と具体化 |
91 |
解決策データベース
Solution Database |
・検索可能なリレーショナル・データベースにすべてのコンセプトと解決策を整理する
・解決策のシステムの整理、保存、見直しを行う体系的なアプローチ |
ステップ1:情報収集
ステップ2:属性の定義
ステップ3:データベースの構築
ステップ4:多角的にデータベースを調査 |
92 |
統合ワークショップ
Synthesis Workshop |
・短い集中的なセッションを行い、システムとしての解決策を考え出す
・コンセプトの創出に特化した体系的なブレーンストーミングのメソッド
・短期間に多くのコンセプトを考え出すことが出来、また参加者間の議論を通してコンセプトを体系的な解決策へと統合する場ともなる |
ステップ1:ワークショップの企画
ステップ2:デザイン原則とコンセプトの整理
ステップ3:ワークショップを実施
ステップ4:コンセプトの見直しや追加
|
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⑦【製品・サービスを実現する】
-プロトタイプを繰り返す
-実際に評価する
-戦略を策定する
-実際に行う
-ビジョンを伝える |
内容 WHAT IT DOES |
進め方 HOW IT WORKS |
93 |
戦略ロードマップ
Strategy Roadmap |
・解決策について短期、中期、長期の戦略計画を立てる
・イノベーションとして打ち出す製品・サービスに優先順位を付け、組織の戦略上の方向性を図示するメソッド |
ステップ1:時系列での見直し
ステップ2:各期間の戦略策定
ステップ3:支援策の検討
ステップ4:市場の反応を予測
ステップ5:戦略のビジュアル化 |
94 |
プラットフォーム計画
Platform Plan |
・プラットフォームの原則と特性を踏まえて、解決策の実現に向けた計画を立てる
・多様なオプションが利用できる共通基盤(標準やインフラ)を提供するイノベーション戦略
・4つの基本原則を考慮する
コアとオプション
固定ユーザー
分散型オーナー
オープンオーナー |
ステップ1:主要特性についてディスカッション
ステップ2:対象とする解決策や取り組みを特定
ステップ3:4原則の適用
ステップ4:主要統制を用いて解決策をレビュー
ステップ5:実行計画の策定
ステップ6:情報共有とディスカッション |
95 |
戦略計画ワークショップ
Strategy Plan Workshop |
・組織戦略を策定し、解決策の実現に向けて調整する
・組織の様々な部署からの主要なステークホルダーを集めて、イノベーションを実現するための戦略計画を策定する
・イノベーションの実現に悪影響を及ぼす可能性のあるものはすべて十分に検討する |
ステップ1:ワークショップの計画策定
ステップ2:資料の準備
ステップ3:ワークショップの準備
ステップ4:解決策やコンセプトのディスカッション
ステップ5:表で時系列に整理
ステップ6:表の拡充
ステップ7:実行計画の作りこみ |
96 |
パイロット開発とテスト
Pilot Development and Testing |
・製品・サービスを市場に投入し、機能やユーザー経験について学習する
・実際に利用する場面や状況に新しい解決策を持ち込んで試験するメソッド |
ステップ1:パイロット対象の選定
ステップ2:パイロットの計画作成
ステップ3:テスト市場の特定
ステップ4:測定基準の設定
ステップ5:パイロットの開始
ステップ6:成果の分析 |
97 |
実行計画
Implementation Plan |
・実行上の問題に対処し、解決策の実現に向けて計画を立てる
・戦略ロードマップを実行可能なものにするためのメソッド |
ステップ1:組織戦略と解決策のレビュー
ステップ2:コンテクストの記述
ステップ3:解決策と課題の整理
ステップ4:主な課題を検討
市場調査の課題
オペレーション関連の課題
マネジメント関連の課題
ファイナンス関連の課題
ステップ5:ディスカッションとフィードバックの活用
ステップ6:マスタープランの作成 |
98 |
能力開発計画
Competencies Plan |
・イノベーションの取り組みに必要な能力開発計画を立てる
・時間よりも、イノベーションの取り組みに必要な能力に基づいて計画を立てるメソッド |
ステップ1:取り組みの洗い出し
ステップ2:必要な能力の特定
ステップ3:表の作成
ステップ4:ディスカッションと共有 |
99 |
チーム編成計画
Team Formation Plan |
・新しい解決策に基づいた取り組みを計画し、それに沿ってチームを編成する
・イノベーションの取り組みの実行チームを結成するための計画策定に役立つ
・「取り組み」とは解決策が最初の実行プロジェクトへと落とし込まれたもの |
ステップ1:解決策を具体的な取り組みへ
ステップ2:対応表の作成
ステップ3:必要な能力の判断
ステップ4:チーム・メンバーの選定
ステップ5:役割分担の決定
ステップ6:ディスカッションと計画の拡充 |
100 |
ビジョン・ステートメント
Vision Statement |
・製品・サービスの全体的なイメージを表し伝える
・イノベーションのプロジェクトの結果をまとめて説明するためのメソッド
・組織がどのようにそのイノベーションの製品・サービスを実現するかを示す |
ステップ1:レビューと重要な結果の整理
ステップ2:ビジョン・ステートメントの概要を作成
ステップ3:タイトルとサブタイトルの作成
ステップ4:課題や解決策の説明
ステップ5:主なメリットの説明
ステップ6:ビジュアル化
ステップ7:情報共有と修正 |
101 |
イノベーションの要約
Innovation Brief |
・全ステークホルダーに新しい製品・サービスのビジョンを理解させる
・イノベーション計画をステークホルダーやエンドユーザーにもわかりやすいメッセージやイメージに変換するメソッド |
ステップ1:戦略計画とビジョン・ステートメントのレビュー
ステップ2:対象者の検討
ステップ3:コミュニケーション方法の検討
ステップ4:対象者別にサマリーを作成
ステップ5:テスト、修正、コミュニケーション
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