『ノモンハンの夏』半藤一利(著) 2016
12/4
日曜日

前回読んだ『昭和史 1926-1945』『B面昭和史 1926-1945』に続き、半藤氏の書籍。ノモンハン事件も僕の中ではきちんと抑えておきたいところだった。しかし、大本営、陸軍参謀本部の命令もねじ曲げて闘わぬでもよかった関東軍令部のバカ参謀のバカバカ加減に恐れ入る。また戦地で勇猛果敢に闘った将校も自決、それも強要されたり。しかし、火付け役の首謀者、張本人、服部、辻コンビの秀才参謀はその後に対米回戦を推進し、また誤った方向へ舵取りをした。このような暴走・暴発した幹部を誰か、止め、死刑にしてやらなかったのか、一万八千ともいわれるノモンハン死傷者の無駄死にした英霊が報われないではないか。ほんとうにノモンハン事件は日本都合で行われ、大儀もこじつけであって、共感を得ることもない、やらなくてもよい戦だったということなのだ。そして、ノモンハン事件から何一つ教訓を学ばなかった。やるせない。

ノモンハンの夏
半藤 一利
4163539808
登録情報
単行本: 357ページ
出版社: 文藝春秋 (1998/04)
言語: 日本語
ISBN-10: 4163539808
ISBN-13: 978-4163539805
発売日: 1998/04
内容(「BOOK」データベースより)
参謀本部作戦課、関東軍作戦課。このエリート集団が己を見失ったとき、悲劇は始まった。司馬遼太郎氏が描こうとして果たせなかった「ノモンハン事件」をいま壮大なスケールで蘇らせる。








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