『覇王の家』司馬 遼太郎(著) 2016
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金曜日

城塞」「国盗り物語」「新史 太閤記」「関ヶ原」に続けと「覇王の家」。徳川家康の三河衆としての質朴さ、土着民としての閉塞的田舎臭さ&でもね的結束さ、粘り強さ、耐え強さ等々覗えてくる。祖先の素性から、生い立ち、どのような生き様で、どのような思考で、どのように自国を守り、そして時代を築いていったか、霹靂的刺激感をキープしながら興味深く読み進めることが出来る。この一冊で家康の一生すべてを記述されているわけではないので(敢えて他作に書かれた戦は除いているのでしょう)城塞(大坂夏・冬の陣)、太閤記、関ヶ原を絡めて読まれるとよいでしょう。

覇王の家
司馬 遼太郎
4103097418
登録情報
単行本: 537ページ
出版社: 新潮社 (1997/09)
言語: 日本語
ISBN-10: 4103097418
ISBN-13: 978-4103097419
発売日: 1997/09

内容(「BOOK」データベースより)
己の才能を信じることを怖れ、それゆえに成功した男・家康。隷属忍従と徹底した模倣のうちに戦国の争乱を平らげ、徳川家三百年の礎を築き上げた徳川家康。いまもなお日本人の民族性に強い影響を与え続ける家康の特異な性格と思考法は、いかに育まれ、機能したか―。時の覇者・豊臣秀吉を実質的に破った小牧・長久手の戦いを中心に、伝説に隠された「覇王」家康の実像を描き、日本人の民族性の謎に迫る傑作長編。






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