『世の中それほど不公平じゃない』浅田次郎(著)
-最初で最後の人生相談-
2016
1/31
日曜日

頭休め的な本として買ってあったもの。精神を集中しないで読めるのはたまにいいのじゃないか。本書浅田次郎氏が「週刊プレイボーイ」の中で人生相談として答えたものを単行本で刊行していて、「男と女」、「家族・友人」、「仕事」、「バクチの極意」、「日本に生まれて」、「人生」とカテゴライズされている。ユーモアな部分や一刀両断も糞味噌にけなしていることも趣があってよろしい。そして、浅田次郎という作家はまじめで正直であると思うのと同時に、私とも似通った考えがあるということに驚いた。

相談者に一言二言いいたい。
人に頼ってばかり(自分のことが自分でできない)、責任転嫁をする、自分を磨かない、努力しない、それを世の中、人のせいにする。人生を楽しむもの、熱中するものをもたない(不幸なことだ)、何かを犠牲にすることなく全てを手に入れようとする、立ち止まり過去を振りかえる
あり得ない。過去が何かしてくれるのか、えっ。人間として軸がぶれてしまっているので、そもそも軸すらないので藻掻き苦しみ藁をも掴む心情で人生相談したのだろうが、それもわかるが。僕の年代が言うには先輩諸氏には活を入れられそうではあるが、「甘い」「努力が足りない」「真剣味がない」のである。何かを手に入れたければ何かを手に入れるだけのことをする必要があるのである。

浅田次郎氏の小説は案外読んでいるようで「読書メータ」に読了としている小説は、
・日輪の遺産
・蒼穹の昴(上下巻)
・珍妃の井戸
・中原の虹(第一巻~第四巻)
・マンチュリアン・リポート
・勇気凛凛ルリの色
・勇気凛凛ルリの色 四十肩と恋愛
・シャラザード(上下巻)
・鉄道員(ぽっぽや)
・プリズンホテル(1~4)
・王妃の館(上下巻)
・ま、いっか。
・終わらざる夏(上下巻)
・天切り松闇がたり(第一巻~第五巻)
・薔薇盗人
・月のしずく
・椿姫
・壬生義士伝(上下)
・月島慕情
・オー・マイ・ガアッ!
・地下鉄に乗って

世の中それほど不公平じゃない 浅田次郎 最初で最後の人生相談
浅田 次郎
4087807010
登録情報
単行本(ソフトカバー): 272ページ
出版社: 集英社 (2013/11/5)
言語: 日本語
ISBN-10: 4087807010
ISBN-13: 978-4087807011
発売日: 2013/11/5

内容紹介
そのとき、日本中の文芸編集者が腰を抜かした――。

「エエーッ! ! ? 浅田次郎が悪名高い『週刊プレイボーイ』で連載だって! ?」
ぶっちぎりの男性グラビア週刊誌『週刊プレイボーイ』誌上で、小説家・浅田次郎の人生相談が始まって1年と4か月。
2013年8月をもって、惜しまれつつも大団円を迎えた名物コラムがこのたび、単行本になって帰ってきました。

悩める相談者たちをまずは一の刃で真っ二つ。返す刀でもうひと太刀。
ばっさばっさと斬り捨てたそのあとで、そっと両手をさしのべる……。
笑えて、泣けて、勇気が出る。
まさに浅田ワールドの「粋」を堪能できる、ぶっちぎりの人生相談書となりました。

浅田次郎フリークを自認する人には、新たな発見と感動を。
浅田次郎の本を知らない人には、豊かな人生を歩むための後押しと、めくるめく世界への入り口を。

文壇を代表する大作家の含蓄に富んだ爽快な人生訓の数々は、毎日に小さなくすぶりを感じているあなたの心に、必ずやさざなみを残していくことでしょう――。







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