『ドクター・スリープ(上下巻)』スティーヴン・キング(著) 2015
6/29
月曜日

スティーヴン・キング節健在を感じさせる「シャイニング」からの36年目の続編「ドクター・スリープ」。当時、幼かったダンが、悪夢にうなされ続け、回避措置としてアルコール依存症に陥っていたのは自然な流れだったのかもしれない。ダンがもつ”かがやき”はどのようになっていたのか。因果応報するように”かがやき”を持つアブラが赤ちゃんの頃からダンに送り続けたメッセージとは。
いやはや、読みたくなるでしょう。しかし、キングにはキングの世界観があって、いきなり本書を手に取るのは時期相応とアドバイスしたくなるし、元祖・元本「シャイニング」から読まれるのが王道でしょう。それで、手応えを感じたのなら、間髪おかず、本書を読まれんことを、と言われるまでもなくドクター・スリープを手に取り、夜も更けるまで没頭することは誰しもがおなかが空くのと同様に確実でしょう。



省吾のスティーヴン・キング

ドクター・スリープ 上
スティーヴン キング Stephen King
4163902783
登録情報
単行本: 332ページ
出版社: 文藝春秋 (2015/6/11)
言語: 日本語
ISBN-10: 4163902783
ISBN-13: 978-4163902784
発売日: 2015/6/11
ドクター・スリープ 下
スティーヴン キング Stephen King
4163902791
 登録情報
単行本: 351ページ
出版社: 文藝春秋 (2015/6/11)
言語: 日本語
ISBN-10: 4163902791
ISBN-13: 978-4163902791
発売日: 2015/6/11

内容(「BOOK」データベースより)
(上巻)冬季閉鎖中のリゾートホテルの管理人一家を、ホテルに巣食う悪霊たちが襲う。その恐怖と惨劇をおそるべき筆力で描ききった20世紀史に残るホラーの金字塔『シャイニング』。あれから36年、巨匠キングは「その後の物語」を書く。超能力“かがやき”を持つ少年ダニーは、どんな人生を歩んだのか?そして大人になった彼を、宿命は新たなる惨劇へと導くのだ。迫る邪悪と、彼と似た能力を持つ少女の誕生―誰も予想しなかった名作の続編が幕を開ける!

(下巻)忌まわしい地に巣食う、忌まわしい者たち。彼らをとめるのが、わたしたちの使命―“かがやき”を武器に、わたしたちは立ち上がる。世界一の物語作家によるエンタテインメント巨編。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
キング,スティーヴン
1947年、アメリカ、メイン州生まれ。1974年に『キャリー』で作家デビュー。恐怖小説をアクチュアルな現代小説に再生した「モダン・ホラー」の巨匠。近作の『11/22/63』は「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」で1位となるなど、日本でも高く評価された

白石/朗
1959年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)







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