『天切り松闇がたり 第五巻 ライムライト』浅田次郎著 2015
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水曜日

第一巻から第四巻まで読み、久々の第五巻だった。目細の安吉の一家、親分と杯を交わした?気な男衆、そして紅一点、おこんは惚れ惚れするほどいい女。それぞれ個性的で、人情肌で庶民にも大もて、何をしても様になっていて、ホロッとさせる。しかし、皆さん、盗人なのだ。スリであったり、屋根を抜いてお宝頂戴したり、秀才なんだが、百面相的に何にでも姿を変えられる。

「四の五の言わずに、読んでみねぇ」なのだが、少しパターン化し過ぎてないですか、浅田様。文章も上手いだけに、僕には先が読めてしまうのが幾らか寂しい。どのように落としどころを作るのか、という楽しみが削がれていると思いねぇ、なんですけれど。

天切り松闇がたり 第五巻 ライムライト
浅田 次郎
4087715469
登録情報
単行本: 272ページ
出版社: 集英社 (2014/1/24)
言語: 日本語
ISBN-10: 4087715469
ISBN-13: 978-4087715460
発売日: 2014/1/24

内容紹介
大人気シリーズ、9年ぶりの最新刊!
ご存知、目細の安吉一家が昭和初期の東京で大活躍。チャップリン来日を巡る陰謀とは・・・?
江戸っ子の粋を体現した伝説の怪盗たちによる、痛快ピカレスクロマン。

内容(「BOOK」データベースより)
五・一五事件の前日に来日した大スター、チャップリンの知られざる暗殺計画とは―粋と仁義を体現する伝説の夜盗たちが、昭和の帝都を駆け抜ける。人気シリーズ、9年ぶりの最新刊。表題作「ライムライト」ほか5編を収録。





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