『リリィ、はちみつ色の夏』スー・モンク・キッド(著)  2014
12/18
木曜日

新進女性作家で、前評判高くアメリカでロングランになった小説との触れ込みだった。主人公、リリィ以外の登場人物はリアルに顔の表情も外観も伝わってくるのに、どうもリリィの表情がぼやけて浮かんでこない。ご都合主義的で悲観的な思考がどうも僕には頑なに受け入れることが辛いのである。ダコダ・ファニングが主役の映画も公開されているので、ご覧の方も多いはず。この作品は映画で見るのがお気軽でいいのかもしれない。機会があればレンタルで借りてみるか。

リリィ、はちみつ色の夏
スー・モンク・キッド 小川 高義
4418055142
単行本: 381ページ
出版社: 世界文化社 (2005/6/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 4418055142
ISBN-13: 978-4418055142
発売日: 2005/6/18

出版社からのコメント
2年前、原書を手にページをめくった瞬間、私は1964年サウスカロライナの美しい夏に連れて行かれました。木々から溢れる日の光、はちみつの甘い匂い、窓から流れるバイオリンの音色、風の心地よさ…。その瑞々しい世界の中、悲しみから出発したリリィの心になぞり、確かに10代の頃に感じていた痛み、焦燥感、憧憬をたどったのです。そして、深い悲しみから本当の愛を知るのだと読後、私は今までに感じたことのない暖かい気持ちが胸に広がっていきました。このじんわりとしみこむような愛の物語を、ぜひ日本でも読んで欲しいと思い、この一冊を編集したのです。
読者の皆様には、小川高義さんの名訳で原書以上に美しく、悲しく、暖かさにあふれるサウスカロライナの夏の中、本物の愛を見つけることをお約束します。







Copyright (C) 2014 Shougo Iwasa. All Rights Reserved.