『キリング・フロアー (上下巻)』リー・チャイルド(著) 2014
7/29
火曜日

本書もスティーヴン・キングお勧めからのピックアップである、ハードボイルド、サスペンスものの『キリング・フロアー』。登場人物も少ないし、状況説明が丁寧なので、とても判りやすいといえばそうだが、ちと、クドイことはないざんすか? 主人公はオーソドックスに強くて逞しく、しかし、過去の葛藤も引きずりながらも、なんだかんだといい女とアバンチュールなんかやっちゃったりもして、ニクイニクイ、このやろう、ワールド展開。味方・信用できる人物が、突如、敵方にまわっていたり、ありがちな構成なんだけれども、わかっちゃいるんだけれども、くさいかなぁ、この人と思いつつも、それを裏切られたストーリー展開の時には、「そうきたか、おのれ」と叫んでもよいこととしましょう。登場人物のそれぞれに過去の生い立ち、何故そうするのか、伏線が張られているので、「納得感」があり、「感情移入感」も多少なりとも漂わせていて、いいんじゃないでしょうか? 手抜きだな、今回は。

新装版 キリング・フロアー 上 (講談社文庫)
リー・チャイルド 小林 宏明
4062773546
登録情報
文庫: 352ページ
出版社: 講談社; 新装版 (2012/12/14)
言語: 日本語
ISBN-10: 4062773546
ISBN-13: 978-4062773546
発売日: 2012/12/14
新装版 キリング・フロアー 下 (講談社文庫)
リー・チャイルド 小林 宏明
4062773813
登録情報
文庫: 368ページ
出版社: 講談社; 新装版 (2012/12/14)
言語: 日本語
ISBN-10: 4062773813
ISBN-13: 978-4062773812
発売日: 2012/12/14

内容(「BOOK」データベースより)
ジャック・リーチャー。元軍人。仕事も家族も、友人さえも持たずただ一人放浪する男。伝説のギター奏者の面影を求めて訪れたジョージアの田舎町で身に覚えのない殺人容疑をかけられ、刑務所で殺されかかった彼は、自分を狙う何者かの意志を察知する。刊行と同時に全米マスコミの絶賛を浴びたアクション巨編。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
チャイルド,リー
1954年イングランド生まれ。地元テレビ局勤務を経て、’97年に『キリング・フロアー』で作家デビュー。アンソニー賞最優秀処女長編賞を受賞し、全米マスコミの絶賛を浴びる


内容紹介
ミッション・インポッシブルに続くトム・クルーズ新シリーズ「ジャック・リーチャー」初登場。アンソニー賞最優秀処女長編賞受賞作.
内容(「BOOK」データベースより)
殺されたのはもう何年も会っていない、財務省で通貨偽造を調査していた実の兄だった。おれがこの手で犯人を挙げる、誰がなんといおうと―。容疑が晴れ釈放されたリーチャーは女性巡査ロスコーと共に事件を追い、町を覆い尽くすある巨大な陰謀を明らかにしていく。アンソニー賞最優秀処女長編賞受賞作。

小林/宏明
1946年東京都生まれ。明治大学英米文学科卒。翻訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)







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