『書くことについて』スティーヴン・キング著 2014
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小説家・作家になるためには?
大御所、スティーヴン・キングが自分の経験を交えてアドバイスをしてくれている。2001年発刊の「小説作法」(既読)の新約であること、彼が推薦する80冊の魅力に抗えず、買った。(実はこれは偽りである。新刊と思って買ったら、小説作法の焼き直しだったと気づいたのである。)しかし、結果オーライであって、改めて読み直して、自分の腑に落ちる真摯な書き口であった。

作家になろうとするには、直線的に言うと、
 ・たくさん読んで たくさん書く
 ・ストーリーテラーとして、正直に書く
 ・読み手の立場に立って書く
他にもいろいろあるのだが、骨子はこれではないだろうか。S.キングといえども中流階級の下から、バイトをしながら、束になるほどの不採用の作品の山を築きながらのし上がってきた苦悩の時代があったのだ。作家だけで飯を食えるのは氷山の一角であることはアメリカも日本も同じではないだろうか。
僕は、こよなく贔屓にするキングファンではあるが、
「何故、本を書くのか、金のためか?」の問いに対し、
「そうじゃない、書くことを愛しているから、楽しいから」と答えるスティーヴン・キング。

これからもファンで居続けることができるではないか。

リンク「省吾のスティーブン・キング

書くことについて (小学館文庫)
スティーヴン キング Stephen King
4094087648
登録情報
ペーパーバック: 412ページ
出版社: 小学館 (2013/7/5)
言語: 日本語, 日本語, 日本語
ISBN-10: 4094087648
ISBN-13: 978-4094087642
発売日: 2013/7/5

内容紹介
作家自身が「秘密」を語る。待望の新訳刊行

「われわれ三文文士の多くもまた、及ばずながら言葉に意を注ぎ、物語を紙の上に紡ぎだす技と術に心を砕いている。本書のなかで、私はいかにして『書くことについて』の技と術に通じるようになったか、いま何を知っているのか、どうやって知ったのかを、できるだけ簡潔に語ろうと思っている。テーマは私の本業であり、言葉である」(本文より)
ベストセラーを次から次へと生み出す、アメリカを代表する作家が、自らの「書くことについて」を解き明かしした自伝的文章読本。作家になるまでの苦闘物語から始まり、ドラッグとアルコール漬けの作家生活を語る半自叙伝の回想。書くために必要となる基本的なスキルの開陳。いいものを書くための著者独自の魔法の技。そして「書くことと」と「生きること」を重ね合わせる作者自身の人生観まで。ひとりの作家の「秘密」がそこかしこに語られるドキュメンタリー。
2001年に「小説作法」として翻訳されたスティーヴン・キングの名著を、新たに平明で簡潔な文章で訳した新訳版。新たに巻末には著者が2001年から2009年にかけて読んだ本の中からベスト80冊を選んだリストを掲載。







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