リチャード・マシスンの読破計画進行中の５冊目。
本書は1971年の作品。
「地獄の家（ヘルハウス）」に出てくる専門用語は、超心理学、もしくは心霊研究で用いられる言葉が多用されている。

叩音、何も触れないのにものが動く事、あるいは実体的幽霊を作り出すという物質化現象などのように、客観的な現象を起こす霊媒は「物質的」霊媒とよばれる。

ここでもう一つ、「心霊現象」を挙げてみると、
幽霊（アバリション）
物体出現現象（アボート）
物体消失現象（アスポート）
自動製図（オートマティック・ドローイング）
自動絵画（オートマティック・ペインティング）
自動発言（オートマティック・スピーキング）
自動書記（オートマティック・ライティング）
自己病理認識（オートスコビイ）
二場所同時存在（バイロケーション）
生物学的現象（バイオロジカル・フェノメナ）
書籍試験（ブックテスト）
微風（ブリーズ）
強梗症（カタレブシー）
化対称現象（ケミカル・フェノメナ）
超自然写真術（ケミコグラフ）
盗聴（クレアオーディエンス）
盗感（クレアセンティエンス）
透視（クレアポアンス）
対話（コミュニケーション）
支配霊（コントロール）
水晶凝覚（クリスタル・ゲージング）
非物質化（ディマテリアライゼーション）
直接製図（ダイレクト・ドローイング）
直接霊言（ダイレクト・ヴォイス）
未来探求隠し物発見（ディバイネーション）
夢（ドリーム）
夢による対話（ドリーム・コミュニケーション）
夢による予言（ドリーム・プロフェシー）
心霊体（エクトプラズム）
幻覚（エイドロン）
電気的現象（エレクトリカル・フェノメナ）
伸長（エロンゲーション）
発散放射（エマネーション）
肉体外精神活力活動実体化（エクステリオライゼーション・オブ・モートリシテー）
感覚の実存化（エクステリオライゼーション・オブ・センセーション）
エクストラス
超時間的感覚（エクストラテンポラル・パーセプション）
遮光透視（アイレス・サイト）
模写筆記（ファクシミリ・ライティング）
花による霊感（フラワー・クレアセンティエンス）
妖怪（ゴースト）
為替国際語発言（グロッソラリア）
超記憶喪失（ハイパーアムネシア）
超敏感症（ハイパー・エセシア）
観念形態（アイデオモルフス）
観念形成（アイデオプラズム）
人格化（インパーソネーション）
痕跡（インプリント）
個々の霊言（インディペンデント・ヴォイス）
物質透過（インターベネトレーション）
結び目作り（ノット・タイイング）
物体浮揚（レビテーション）
発光現象（ルミナス・フェノメナ）
磁性現象（マグネティック・フェノメナ）
物質化（マテリアライゼーション）
物質の物質透過（マター・スルー・マター）
筆跡による精神測定（メタグラフォロジー）
警告（モニション）
自動現象（モーター・オートマティズム）
新聞試験（ニュースペーパー・テスト）
強迫観念（オブセッション）
鋳型作り（パラフィン・モールド）
近距離移動（パラキネンス）
近記憶喪失（パラアムネジア）
錯感覚症（パラセシア）
衝撃（パーカッション）
幻影（ファンタスマータ）
騒ぐ霊現象（ポルターガイスト・フェノメナ）
憑依（ポゼッション）
予知（プレコグニション）
予感（プレセンティメント）
予視（プレヴィション）
偽足（シュウドポット）
心霊写真（サイキック・フォトルラフィー）
心霊杖占い（サイキック・タロット）
心霊音響（サイキック・サウンド）
心霊感覚（サイキック・タッチ）
心霊による風（サイキック・ウィンドウ）
念動（サイコキシス）
精神測定（サイコメトリー）
放射線感（ラディエセシア）
Ｘ線写真（ラジオグラフ）
叩音（ラップ）
後認識（レトロコグニション）
自動文字（スクリプトグラフ）
感覚自動現象（センソリー・オートマティズム）
皮膚文字（スキン・ライティング）
心霊写真（スコトグラフィー）
石盤書記（スレート・ライティング）
嗅覚（スメルズ）
夢中歩行（ソムナンパリズム）
出血斑（ステイクマーク）
精神移動（テレキネシス）
テレプラズム
遠距離透視（テレスキピック・ビジョン）
遠感覚（テレシージャ）
不可解な音楽（トランセンデンタル・ミュージック）
変容（トランスフィガレーション）
遠距離移動（トランスポーティション）
降神術（テイプトロジイ）
声（ヴォイス）
水撒き（ウォーター・スプリンキング）
異常国語発言（クセノグロッシイ）

さあ、たくさんありました。
　（タイプするだけで、クタクタです。）
随分と忍耐強く、これまで、お付き合い頂きまして、光栄です。

これらの心霊現象が、全部が本書に出てくるわけではないのですが、
かなりの数は出現します。

チープなＢ級ホラー映画に比べ、本書は、格段に格調高く、筋金入りの恐怖描写は
感覚的に映画より１００倍は怖いのです。
そして、男性諸氏、喜ばしいニュース。本書は、かなりエロティックな描写もあるのです。
恐怖描写と性的な活動は、どこか密結合なところがあると、僕は思います。

是非、蒸し暑い深夜にお読みなされ。
朝まで、震えが止まらないのに、先を読まないことには、眠ることは不可能でしょう。

おや、あなたの後ろにも、・・・・