『椅子にバイクを乗せて、えらい、でっかいイスですな??』
と感じてもらえた方は、とても素直です。
家具はアンティークからリプロダクションまで、はたまたイミテーションまで様々である。
お値段もピンきりである。
4月末、リプロの無垢仕上げでいいからと、Ams Table and Chairsの店主と掛け合い、
ベビー・チャーチチェアをお安くしてもらった。
早々、2日ほど日干しにして、BRIWAXはアンティークパイン色のワックスをかけた。
ふむふむ、なかなか色合いがよくなってきた。
ここで、このチャーチ・チェアは大人用ではなく、ベビー・チャーチ、つまり子供用なのである。
(全高:57cm、腰の高さ:30cm)
然るに、大人がダイニングで使おうものなら、両手を高く差し上げ、お皿の中を
見ることなく器用に食べなければならない。
床にこぼれた料理で後片付けは大変なことになるだろう。
これは辛いのではないか。
料理ももったいないではないか。
では、どういった用途に使うのか?
(1)鉢植えを置いてみたり、
(2)小物を置いて玄関に飾ってみたり、
(3)子供を座らせてみたり・・・
(3)はあり得ないお話だから、どのように使うか、今から考えるのである。
そもそも、家具なんざ、使い倒して、あちらこちらに傷があるのが本物である。
少なくとも10年間は日常的・恒常的に使われるべきである。
特にパイン材の家具は尚更である。
リプロダクションからアンティーク家具へ格上げするのは、ずぶの素人がプロになるのと同じこと。
年期が必要。
多分、僕が30年後に孤独死となっても、まだ、アンティークと呼ぶには青二才だ。
アンティーク家具への道のりは厳しい丁稚奉公社会なのである。
ここで飾っておくだけでは、ベビーチャーチチェアは痛むこともなく、
風合いは飴色になってきても、ただ、それだけである。
僕が考えるベストな方法は”幼稚園”とか、”保育園”に数年間、預けて使ってもらう。
すると、乱暴に扱われ、あちらこちらが傷だらけ、となってくる。
そう、ようやく、艱難辛苦、武者修行も終焉を迎えることができるのである。
これが一番、手っ取り早くて、王道で、素直ではないか。
(2012/05/25 21:30) |