なるほどの「これ」と「それ」 2012
2/25
土曜日

今朝の読売新聞はくらし・教育欄の「なぜになぜに日本語」連載を読んで・・

この・これ』は話し手から近い(聞き手が遠い)、
その・それ』は話し手から遠い(聞き手が近い)、
と使われるのが通常である。

『この広い野原いっぱい』
『この空を飛べたら・・・・』
の”この”は話し手から遠くて広く、または遠く高い位置にあるにも関わらず、
『その広い野原いっぱい』
『その空を飛べたら・・・』と言わないのはコレ如何に?

Thinking time...........



用語委員会の関根健一氏はこう述べている。

この・これ』、『その・それ』は自分から近い、遠いだけではなく、
 自分のものか他人のものか
 関心を寄せているかどうか
ということに大きくかかわっているのだと。

自分ではうまく説明できないものだが、解説されると、なるほどと頷くことができよう。

来週、健康診断がある。
昨日、今朝と検便採取に勤しんだ。(二日分の採取が義務付けられている)
体内から捻り出した固形物を爪楊枝みたいなもので掻き混ぜ、小さな容器に入れる。
作業は気持ちのよいものではない。胸やけがする。

ここで上述を踏まえて復習をしてみよう。

固形物は便器の中に鎮座、正確に言うと、捕獲シートの上に排出するので、
水面に漂う蓮の葉の上のお山状態と比喩してもよかろう。
このケースでは固形物は自分からは1メートル以内の近い場所に位置する。
であるから、この場合は「この糞」の表現が正しい。

されど、既に固形物は自分のものではないし、全く関心を寄せてはいないのであるから、
この場合は『その糞』でいいのである。



食事中の皆様、失礼しました。


50歳節目の健康診断で、検便検査結果で異常がありませんように!












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