今朝の読売新聞はくらし・教育欄の「なぜになぜに日本語」連載を読んで・・
『この・これ』は話し手から近い(聞き手が遠い)、
『その・それ』は話し手から遠い(聞き手が近い)、
と使われるのが通常である。
『この広い野原いっぱい』
『この空を飛べたら・・・・』
の”この”は話し手から遠くて広く、または遠く高い位置にあるにも関わらず、
『その広い野原いっぱい』
『その空を飛べたら・・・』と言わないのはコレ如何に?
Thinking time...........
用語委員会の関根健一氏はこう述べている。
『この・これ』、『その・それ』は自分から近い、遠いだけではなく、
自分のものか、他人のものか、
関心を寄せているか、どうか、
ということに大きくかかわっているのだと。
自分ではうまく説明できないものだが、解説されると、なるほどと頷くことができよう。
来週、健康診断がある。
昨日、今朝と検便採取に勤しんだ。(二日分の採取が義務付けられている)
体内から捻り出した固形物を爪楊枝みたいなもので掻き混ぜ、小さな容器に入れる。
作業は気持ちのよいものではない。胸やけがする。
ここで上述を踏まえて復習をしてみよう。
固形物は便器の中に鎮座、正確に言うと、捕獲シートの上に排出するので、
水面に漂う蓮の葉の上のお山状態と比喩してもよかろう。
このケースでは固形物は自分からは1メートル以内の近い場所に位置する。
であるから、この場合は「この糞」の表現が正しい。
されど、既に固形物は自分のものではないし、全く関心を寄せてはいないのであるから、
この場合は『その糞』でいいのである。
食事中の皆様、失礼しました。
50歳節目の健康診断で、検便検査結果で異常がありませんように!
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