何の前触れもなく、唐突に・・・・
夕刻、玄関のチャイムが鳴った。 玄関を開けると先週に鍋を分け与えた迷い猫が、寒さに身を振るわせながら佇んでいた。 「コヤツ、癖になりおって・・」 見るに見かねた僕は、部屋に招き入れ、喉元をさすってやった。 雌猫は喉をグルグル鳴らせながら、嬉しそうにしていた。