ずば抜けて小さかった僕 2011
12/23
金曜日

年明けの1月2日に小中学校の同窓会がある。

10年ぶりなので、懐かしくもある。
ふと小学生時代のアルバムを引っ張り出して眺めてみた。

田舎のことなので、お父さん、お母さんの夜の励みが少なかったのか、僕たちの学年は一クラス、32名だった。
それも9年間変わることなく同じ同級生。
当然、進級してもクラス替えをしたことがない。
この人数でできようがない。
転向してきたS君とT君を除いて、あとIさんが中学の頃、野球がしたくて越境通学していたが
また戻ってきた。オリジナルメンバーの32名は誰も転校していった人はいなかった。

よって、9年間一緒に過ごしたクラスメートなので、「あっ、誰だっけ」ということは絶対にない。
同級生のお父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんの名前まで知っている。
未だに再会してもお互いニックネームで呼び合っている。

僕たちの本校とは別に分校もあったが、そちらはもっと少人数だった。
年に一度、町内運動会があると分校の生徒もやってきた。
修学旅行も本校+分校でいっしょに行った。
(ちなみに同じ学年だった分校のSちゃんは、今は兄の嫁さん)

さて、下の写真は、小学一年生の入学式の写真。
トリミングしてみた。



自慢じゃないが、僕は幼稚園→小学校→中学校とぶっちぎりでクラス一のチビだった。
ずば抜けて、飛び抜けて、抜きんでて、誰も真似の出来ない超チビだった。

入学したての頃、近所のおばさんには”ランドセルが歩いている”と賞賛された。

低学年のときは”栄養失調”とレッテルも貼られた。

でも、徒競走はずば抜けて速かった。
バカでもなかった。

左端の凛と澄ましているのが僕だ。
頭半分小さい。 (ほぼ背の順に座っているのだが・・)

踵の着き位置をみれば一目瞭然でもある。

鋭い眼光がカメラを射貫くように見据えている。
そして、この落ち着き払った態度はどうだろうか。


 真新しい教科書、
 新しく買ってもらった文房具、
 ランドセルの皮の臭い
 給食の嫌いなおかずに怯えたあの頃、
 菜の花の黄色と芳香
 ボタン色に染まった田圃のレンゲ
この写真は、それらを強烈、かつ鮮明に思い出させてくれる。


10日前、満6歳になったばかりなの僕だった。







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