固い絆で語り合える「仲間」

2011
12/15
木曜日

ずっと『今一度知る双極性障害の・・・・』のシリーズを書いているが、あまりにも評判が宜しいので今日は違う話題を。
(既にこの本から次の3本を書き終わってはいるのだが・・・)

9月14日から通所をはじめ、丁度3ヶ月が過ぎた。

8月初旬から8.8kgの体重を落とし(無理強いはせずに自然に落ちた)、ビア樽状態の身体は逆三角形にシェイプアップした。

さて、
職場復帰を目指して、日々、とある場所に皆勤賞で通所している。
(場所を隠すほどではないが、プライバシー上オブラートしておく)

ここでリワーク(職場復帰)の支援プログラムをこなしている。
時間は9:30~15:30のデイケアコースと、16:00~20:00迄のナイトケアコースがあり、
デイケア+ナイトケアの両方に連続参加している。
午前中、午後だけのショートプログラムというのもあり、各自自分の調子に合わせて参加している。

プログラムは多様で、実に学ぶことが多い。

主なプログラムは、認知行動療法(セミナーや実践版)、健康回復プログラム、
RE-SST(Return to Work Social Skills Training)、脳の筋力アップトレーニング、ストレッチやほかにもあるが、
 ・集中力・持続力の回復
 ・基礎体力の回復
 ・対処技能の拡大(心理教育、グループ認知法、ロールプレイ)
を基本柱にしている。

そしてプログラムの合間に”デスクワークトレーニング”というのがあり、
 ・資格取得を目指す
 ・復職に向けた勘を取り戻すための課題や、したいことを実行する
 ・パソコン利用も可能で情報収集などを行う
などの自分の目的に沿ったことをめいめいにやっている。

いずれのプログラムも1コマ(90分)となっている。

これらは生活リズムを整え、人生の質QOL(Quality of Life)を高めていくための予習みたいなものだと僕は思っている。

ここで日々、参加していると、
「岩佐さんは、もっと長く来ているように思ってたけど・・・」とよく言われる(こともある)。
 「存在感があるのだよ、君」と調子に乗ってもいいだろう。

「岩佐さんの周りにはいつも人が集まってくるね・・・・」とよく言われる(こともある)。
 「求心力があるのだよ、君」と自惚れてもいいだろう。


本題、  特に強調したいこと!

同じ「双極性障害」を患っている「仲間」がいるということ。
心強い支えである。

今まで僕の周りに同じ病状の人がいなかった、家で過ごす限り出合うこともない。
他のメンバーも同様で、周りに双極性障害の方がいることはまずない。
これまで心からこの苦しみを分かち合える「仲間」はいなかったのだ。
誰かに口でいくら症状を説明をしても、判るはずもないとも思っていた。

同じ症状の人がいることで何のメリットがあるのか?

この「仲間」は決して”傷の嘗め合い”をしている訳ではなく、
 お互いにカミングアウトをし合い、
 お互いにアドバイスをし合い、
 お互いに共感し合い、
 お互いに日々の調子を話し合い、
 お互いに日々の生活を語り合い、
 お互い家庭の些細なこと(でない方もいるが)を相談しあい、
カウンセラー以上に相互にカウンセリング効果があると個人的に感じる。
ただ、名前以外の個人情報に触れることは暗黙の了解で避けている。

皆も同じように渇望していたわけで、本当に心強い支えとなっている。

これだけでも、ここに通所している意義は十分にある。

それぞれに復職、再就職しても支え合える「仲間」が存在するということの
有り難さを身に沁みて感じている今日この頃である。

P.S.
ほんとうは、「パイポーラ(双極性障害)ワークブック」は熟読し過ぎたので、
更に熟読中のデビット・D・バーンズ著の「いやな気分よ、さようなら」
の書籍から感銘を受けたトピックスを紹介したかったが次回以降に持ち越そう。


バイポーラー(双極性障害)ワークブック
―気分の変動をコントロールする方法

モニカ・ラミレツ・バスコ 野村 総一郎
479110630X
〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら
―自分で学ぶ「抑うつ」克服法

デビッド・D.バーンズ 山岡 功一 夏苅 郁子 David D. Burns 佐藤 美奈子 林 建郎 小池 梨花
4791102061
双極性障害(バイポーラーディスオーダー)による「気持ちの揺らぎ」を抑制する具体的対処法を、認知療法的な手法を用いて、分かりやすく解説。ガイドライン(治療指針)は患者さんへの指導書として治療者が使用でき、障害を持つ患者さん自身が使う自習書としても最適な治療読本。
内容(「BOOK」データベースより)
認知療法の気分改善効果は、驚くべきものである。うつ病に対して、抗うつ薬と同等か、それ以上の治療効果があると証明された初めての精神療法、それが認知療法である。本書は、人生を明るく生き、憂うつな気分をなくすための認知療法と呼ばれる最新の科学的方法を示す。抑うつ気分を改善し、自分の気分をコントロールする方法を身につけるための最適の書。

あれですか、このような話題はウンザリですか?







(2011/12/15 6:05)

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