・双極性障害はうつ病や躁病のエピソードの最中に、またときにはエピソードとエピソードの間も、悲しみ、イライラ、興奮、不安、怒りといった感情を産み出す
・これらの感情、気分は、不安な状況に対して過剰な反応をする傾向を強める
・少し時間をとり、ワークシート8.1に、気持ちが乱れた最近の出来事、それが最初に生じたときに頭をよぎった考え、その状況に対する反応の仕方を書き記してみよう
・自分の気分が自分を過剰に反応するように仕向けてしまう
・しかし出来事に対して、感情的にどのように反応するかは、その状況に対して自分がどう考えるかで決まる
表8.1 出来事、思考、行動-切迫した状況 |
出来事
|
自分の思考 |
それにどう対処したか |
自分の例:
|
|
|
ページの先頭へ
・うつ病と躁病の期間中に生じる感情の変化は、何も特別なことなど起こっていないときでさえ感情的な思考をかき立てる可能性がある
・うつ病は自分を沈んだ気分にさせ、そして状況はやがて改善するだろうなどとは考えられなくなる
・自分の問題について考えれば考えるほど、ますます絶望的な気持ちになってしまう
・うつ病は自分の思考に影響をおよぼし、ネガティブで切望的な思考にしてしまう
・もし、自分がこのような状況になったことがあるなら、それをワークシート8.2に書き記してみよう
表8.2 出来事、思考、行動-心配 |
出来事
|
どんなことを考えたか |
それにどう対処したか |
自分の例:
|
|
|
・イライラした状況で薬の服用について問題があったのなら、それをワークシート8.3に書き記してみよう
表8.3 出来事、思考、行動-薬の問題 |
出来事
|
どんなことを考えたか |
それにどう対処したか |
自分の例:
|
|
|
・うつ病の場合と同様、躁病によっても、突然素晴らしい考えがひらめき、そのことでよい気分になるといったように、感情をかき立てる思考が自然発生的な創造的な思考、またはアイデアは非常にワクワクするものであり、たとえそれがその時点で実際的でなかったとしても、それを追求してみたいと思うことがある
・躁病になると、事態が実際以上に緊急であると思ってしまうことがあり、そして今すぐに行動を起こさなければ、自分のすばらしい考えをすべて失ってしまうように思うことがある
・このような状況になったことがあれば、ワークシート8.4に書き記してみよう
表8.4 出来事、思考、行動-創造的な考え |
出来事
|
どんなことを考えたか |
それにどう対処したか |
自分の例:
|
|
|
・感情によって、内的または外的な出来事に対してどのように過剰な反応をするか、そして自分の反応はその状況に対する自分の評価に基づいている
・自分がそれらについてどのように考えるか、とういこと
・うつ病または躁病によってかき立てられた思考は感情によって歪められていることがある
・気分次第で、過剰にネガティブであったり、過剰にポジティブであったりすることがあるもの
・もっと重大な問題は、感情的な反応と状況についての考えによって、その状況にどれほどうまく対処するかが決まってしまう
・もし、物事を正確に捉えていなければ、必ずしも常にその状況にうまく対処するとは限らない
|