アクセス解析(2)-今年のセッション数、サイトビュー数、国別セッション数- 2011
12/2
金曜日

9/19に『アクセス解析(1)』で、”ウェブサイトの運営者が閲覧者の環境・特性などを調査することの概要”に触れた。
また、どのような項目が判るのかについて概要を述べた。

1.はじめに
今回は2回目として、今年1月1日から12月1日までの期間で
 セッション数
 ページビュー数
 訪問の多い国別
について調べてみた。
また、ブログの更新停止期間のため、その前後でどのような変化があったのかも併せて考察してみたい。


1.1.セッション数
図1.1.にセッション数 (2011/1/1~2011/12/1)を示す。
図1.1.から、日付範囲: 2011/01/01 - 2011/12/01で範囲合計: 62,672回、日別平均: 187.08回
であり、毎日平均187セッションが記録されている。


1.2.ページビュー数
図1.2.にページビュー数 (2011/1/1~2011/12/1)を示す。
同じく図1.2.では、日付範囲: 2011/01/01 - 2011/12/01で範囲合計: 148,418ページ、日別平均: 443.04ページ
であり、毎日443ページが参照されていることになる。
検索エンジンのページビューが7,682回、全体の5.18%、内部的なカウンターが6,482回、全体の4.37%
となっているが、それら(検索エンジン+内部カウンター)を差し引いても131,254ページが参照されている。

ここで、図1.1.と図1.2.から判るように8月以降、セッション数、ページビュー数が増加している傾向が見てとれる。

状況として、抑うつ状態により、ブログが一切書けなかった前後と、とブログを書き始めた前後による差異があるのではないか。

具体的に、OCNホスティングサービスを使い始めて以下フェーズに分けて集計・計算をした。
 (a)ブログを書いていた時期(2010/7/1~2011/2/3)
 (b)ブログを書かなかった(書けなかった)時期(2011/2/4~2011/8/10)
 (c)ブログを書き始めた時期(2011/8/11~2011/12/1)以降
でのセッション数、ページビュー数を表1.1に.比較する。

each day's count the number of Sessions/Page Views (a)
ブログを書いていた時期
(2010/7/1~2011/2/3)
減少率(%)
1-(b)/(a)
(b)
ブログを書かなかった時期
(2011/2/4~2011/8/10)
(c)
ブログを書き始めた時期以降
(2011/8/11~2011/12/1)
増加率(%)
(c)/(b)
日別平均
セッション数
179.94 4.4% 172.05 218.46 27%
日別平均
ページビュー数
525.18 33% 351.80 599.17 70%

                表1.1. 期間別の日別平均セッション数および日別平均ページビュー

表1.1.から明らかなように、
(a)から(b)の期間を通しては、セッション数は4.4%と大きな減少はないものの、ページビュー数は33%の減少となっている。

(b)から(c)の期間を通しては、セッション数が27%増加、ページビュー数が70%増加している。

いずれの期間でも、ページビュー数の増減率がセッション増減率より高くなっているのは何故か。
要因としては、一度セッションを開始(サイトを訪問)し、ブログの更新がないため、バウンス率(直帰率)が高まったと想定される。
バウンズ率は他のページを見ることなく短時間で去ってしまったサイト来訪者の割合であり、つまり一瞬でそのサイトに対して「見る価値がない」、「自分の探しているものがない」=「自慰的ブログが更新されていない」と判断し、サイトを離れてしまったと確定して間違いないだろう。自慰的ブログが更新されていれば、おのずとページ参照数と滞在時間は増加するものである。

やはり、ブログの更新頻度がページビュー数の増減に影響を与え、そして全サイトの牽引役になっている。固定読者を引き留めるのは、小まめな更新が大事であることが裏付けられた。

手前味噌に解釈すると、「自慰的ブログ」を少なからず楽しみにして頂いていた、もしくは更新がないことを心配してくださったのだと解釈し、読者の皆様には心から感謝申し上げたい。


1.3.訪問数の多い国順
図1.3.から、(no entry)の未解決IPアドレスが73%あるのは判るとして、.netドメイン(注※1)が11%、企業ドメイン(.com)が9.6%、日本のドメイン(.jp)が5.5%で、これらの合計で99.8%となっている。
非営利団体のorg(organization(組織)の略)も0.02%を占めている。

では、残りの0.2%で判別できている国別では、少数ではあるが、
 ウクライナ:31セッション
 イギリス:28セッション
 セイシェル:11セッション
 ココス諸島(オーストラリア領):8セッション
 他国は1~3セッション(図1.3.参照)となっている。

ここで注目したいのが、
 米国軍事機館(.milドメイン):3セッション
 米国教育機関(.eduドメイン):1セッション
がアクセスをしている。


これが何のページを踏んだのか、アクセス解析のUrchin from Googleでは追跡不能のように思われる。
生のアクセスログ(※注2)を見ない限り無理だろう。


1.4.ブラウザ別占有率
Ninjya toolでは、ここ3のヶ月で代表的なブラウザに限定すると、各占有率は全ブラウザの中で、
 Internet Explorer : 67.7%
 Fire Fox : 12.96%
 Chrome : 8.8%
 Safari :5.7%
となっている。
予想どおり、IEの占める割合が高いが、GoogleのChomeが以前より微妙ながら全体に占める割合を増加させている傾向にある。




【セッション数グラフ】
このレポートは、一定期間での訪問者セッションに関するウェブサイト上での最近の活動傾向を表示します。

<計算方法>
「セッション」とは、サイトにおいて 1人の訪問者が一定期間内にクリックを繰り返す一連の動作のことです。セッションは、訪問者がサイトを訪れた時に開始し、ブラウザが閉じられたり一定時間反応がないと終了します。セッション量は訪問者追跡方法の種類により、ある程度開きがあります。


                      図1.1 セッション数 (2011/1/1~2011/12/1)






【ページ ビュー数グラフ】
このレポートは、一定期間でのページ ビューに関する、ウェブサイト上での最近の活動傾向を表示します。

<計算方法>
「ページ ビュー」とは、訪問者のブラウザからの閲覧可能なウェブページ (一般的なHTMLファイル) へのリクエストのことです。Urchin の構成で、どのファイル拡張子がページ ビューとして扱われるかを管理します。一般に、画像や、スタイルシートや Javascript といった他の組込コンテンツはページ ビューとしては扱いません。


                     図1.2 ページビュー数 (2011/1/1~2011/12/1)






【訪問の多い順の国名一覧】
このレポートは、国家機関であることを示すトップドメインを、セッション数の順で並べて一覧表示します。ウェブトラフィックの大部分は「net」や「com」、「org」 といったアメリカのドメインからのものであり、それらは含まれています。残りの部分は実際のカントリーコードで、いくつかは売買されたドメインですが、ほとんどの場合トラフィック源を特定するのに信頼できる情報です。
(エントリなし(no entry) 項目は、すべての未解決のIPアドレスを含みます。


                     図1.3 訪問数の多い国順 (2011/1/1~2011/12/1)


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(※注1).netドメインとは:インターネット上にあるコンピュータおよびネットワークを識別するドメインのうち、もっとも最上位の階層であるトップレベルドメイン(TLD)のひとつ。“net”は“network”の略で、特に目的や用途などは定められていないが、インターネットサービスプロバイダ(ISP)やネット関連の事業や団体などが好んで使う傾向がある。



(※注2)アクセスログとは:アクセス元のIPアドレス、アクセス元のドメイン名、アクセスされた日付と時刻、アクセスされたファイル名、リンク元のページのURL、訪問者のWebブラウザ名やOS名、処理にかかった時間、受信バイト数、送信バイト数、サービス状態コードなどである。
1回の動作につき、これらの項目を列挙した1行のログデータが生成されるため、アクセスの多いサーバでは大量のアクセスログが生成される。通常、アクセスログをそのまま管理者等が目にすることはあまりなく、ログ解析ソフトなどで項目ごとに集計したものを分析する。


次回(3回目)はページ別の人気ランキング、およびその考察をしてみたい。


どうでしたか?
あくびが100回程、出たかもしれません。





(2011/12/02 8:38)


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