「リーダ行動の留意点」 2011
11/15
火曜日

リワークは41日目を迎えた。
この日曜、月曜はブルーで落ち込んでいた。

さて、10月27日の「リーダシップはあなた(みんな)のもの」の続編的な人間関係つくりからの話題。

以下の表にした内容は当たり前といえば当たり前だが、今一度ゆっくり読むと皆さんにも適用できるでしょう。

◆リーダは地位に付けられた名称
 ・自分で決めるものではない
 ・集団や組織、仲間から任命されるもの

◆リーダが影響を与える源
 (1)地位(ポスト)の力
  →リーダからすれば、メンバが言うことを聞いてくれるのは、その人自身ではなく、その人の地位がそうさせている
 (2)仕事の力
  →ひとつのことに熟練している(知識、技術等)
  →ひとり天狗になっては駄目
  →情報に関する能力が高い(情報収集と処理、人は情報が集中するところに集まる)
 (3)人格の力(人間力)
  →人間としての魅力(尊敬される)
  →コミュニケーション力
  →影響力
  →包容力
  →行動力
  →主体力(自分の考えをしっかり持っていること)
  ※メンバはこの人にならついていっても大丈夫、安心できると思った時、理屈抜きで従うもの
  ※メンバは(トップの)地位に従うもの。ゆめゆめ自分の人格力、魅力があるからと勘違いしないこと

◆リーダとはどんな人?(リーダ行動の留意点) -身近なチームリーダ特定編-
(1)

リーダもメンバーの一員である

・リーダはメンバとと共にあることを忘れてはならない
・必要に応じて一人のメンバとして働く
・責任を感じて一人で全ての荷物を背負わないこと
・自分がメンバに任せることも大切
・メンバに積極的に役割を振り分けていく
 →そのことでメンバが育つ(人材育成)

(2)

チームの目標の明確化、
共有化への働きかけを意識している人

・目標の明確化や共有化への働きかけが重要(メンバ全員が理解しているとリーダは思いがち)
・絶えず、目標とメンバの取り組みの関係に目を配る
・(チームの大きい目標や課題は理解しやすいが)今なにをしようとしているのかを明らかに! (下位目標の明確化、共有化)

(3)

リーダはよきコミュニケーター

・(基本的には)押しつけるのではなく、引き出すこと

リーダのコミュニケーション力の3要素
a.反応する力
・伝達する力
-メンバに対して明確に表現できること
-自分が何を伝えたいのかはっきりしていること
-相手が誤解しないように相手に分かりやすく工夫して表現すること
※上下関係では上位者(リーダ)の側に問題があることが多い
-曖昧な表現は避けること
-(大きい声で威圧的ではなく)開放的に伝えること
-借り物の一般論ではなく自分の言葉(第一人称)で自分の思いを伝えること
・傾聴する力
-一方的に伝えるのではなく、メンバの発言に耳を傾けること
-相手の言わんとすることを、相手の立場に立って、その通り受け取ること
-頭から否定するのではなく、まずは耳を傾けること
-分からないときに分かったフリををするのではなく、分からないときは、わからないときちんと返し、正確に反応すること
・感情表現力
-リーダがメンバーに語りかけるとき、豊かな感情が言葉に乗っていること→随分伝わりやすい→相互理解が進む
-喜びも不安感も素直に表現する→信頼感が増す

b.受容する力
-メンバの考え方は行動の仕方をありのまま受け入れる
-違いを受け容れることは相互の成長に繋がる

c.観察する力
-”からだ出すサイン”に注目する
-その時々のチームやメンバの様子をしっかり観察する
-リーダが自分(メンバ)の内面を理解してくれる→信頼感は間違いなく増す

(4)

リーダは影響を与える人

自分の発言や行動が、メンバにどのような影響を与えているかにいつも関心を持つこと
・状況に対するセンシティビティー(感受性)を高く持つこと
・自分が与えている影響に気付けば、行動の仕方を変えていくことが可能

(5)

リーダは診断する人

・チームの成長を促進させていく役割を持つ
・チームがどのような状況にあるか、いつも注目する
 →チームを診断する
ア.仕事の進み具合を診断する
イ.チームの人間関係(プロセス)に関する観察
→個々のメンバの様子、メンバ間のコミュニケーション、リーダシップのありよう、意志決定の仕方、規範、雰囲気など
-目標達成の面からどのように影響を与えているかの観点で診る
-チームの外側からチームを見るのではなく、チームの一員としてメンバと一緒に動きながら、個々のメンバやチームの状況に目を向けること

(6)

リーダは柔軟に対応できる人

・診断ができれば、診断した結果に基づき柔軟に行動すること
・危険な場面:リーダを中心に引っ張る
・安定した状況:メンバに任せて見守る
・決めたことに頑なに拘らないで、柔軟に軌道修正できることが重要

(7)

決断できる人

・チームはいつも意志決定を求められる
・リーダは常に意志決定の仕方に関心を持っていること
ア.リーダが独占的に決める仕方
イ.リーダがメンバと相談して決める仕方
ウ.メンバに全て任せる仕方
・状況(テーマ、時間、メンバの仕事への参加度合い)によりいずれかを選択する
・意志決定の過程がメンバに共有されていること
・情報が十分でないときは、(特に)リーダの決定が求められる

(8)

自己洞察できる人

・自己のあり方をチェック出来ること
・リーダになると、メンバはリーダの行動について、なかなかフィードバックをしてくれないもの→メンバが表している"体のサイン”をよく観ること

(9)

楽天的、親密性のある人

・物事を悲観的に見ないこと
・問題が起きることは当たり前
・問題が起きたときにどう対処するのかに関心を持つ
 →メンバにチャレンジ精神を促すことになる
・メンバに親密感を与えること
・いつも笑顔でいるということではなく、この人といれば安心できる、いつも見守ってくれるとう雰囲気を醸し出す
 →メンバやチームの開放感につながっていく
・常に親しみを相手に与えるような発言や行動の仕方を意識すること

(10)

リーダはファシリテーター

・状況によってリーダは柔軟に行動すること
(基本的には)メンバやチームが目標に向かって動きやすいように、目標達成が自分たちの手でできるように援助していくこと
・目標達成に障害があれば、メンバと共に考えながら、問題を除去することを助けること
・(基本的には)リーダが自ら手を下すのではなく、メンバが自ら問題解決していくことを援助すること



【出典:人間関係づくりトレーニング 著者:星野欽生氏 金子書房】

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またまた、少し書きすぎましたでしょうか?
なかなか、ここまでやれる人は少ないでしょう。
しかし、じっくり熟考してみましょう。
そして、実践してみましょう。
 (生まれ持っている感性も多分にあろうでしょうが・・)





(2011/11/15 0:44)

※背景色(日本の伝統色):杜若色 (かきつばたいろ #3e62ad R:62 G:98 B:173)


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