「行徳鳥獣保護区」


「行徳鳥獣保護区」を簡単に紹介しましょう。いつも歩く遊歩道。木漏れ日を浴びて常緑広葉樹がアーチを作っている。

2011
10/8
土曜日












行徳・浦安地域一帯は、かつて新浜(しんはま)と呼ばれ、水鳥の生息地として世界的に知られた地域であった。この地域が開発される際に、宮内庁「新浜鴨場」に隣接した一部が水鳥や水辺の自然環境を保全するため、保存・造成された。行徳野鳥観察舎はその一角に位置する。
千葉県指定の「行徳鳥獣保護区」と宮内庁所轄の「新浜鴨場」等を併せた面積は83ヘクタールに及ぶ。
この地域は、野鳥の保護や自然観察への保全を目的とし、それらの目的に反しない範囲で人の利用が行われている。平静7年からは湿地環境の復元を目的とした再整備工事が進められ、全国に先駆けて、環境復元の実践が試みられている。
「行徳野鳥観察舎」は水取りの観察をはじめとした社会教育施設として、昭和51年1月に開設された。昭和54年12月に3階建ての現在の建物がオープンした。また平成3年3月には、傷病鳥の収容、回復訓練施設が併設され、野鳥観察のみならず、野鳥保護・自然環境保護の普及啓蒙活動に利用されている。
新浜(しんはま)で記録された野鳥はおよそ270種類、日本で見られる鳥の約半分。このうち野鳥観察舎を含む行徳鳥獣保護区では、昭和51年のオープン以来244種類を記録している。(平成17年1月現在)。その中には、日本初記録の”ヨーロッパコマドリ(ロビン)”、千葉県初記録の”ヒゲカラ”なども含まれている。
昔の行徳を偲ばせる湿地環境として、水鳥などの野鳥が安心して生息できる場所として、これからも大切に守り育てていく必要がある。




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