walkmanからiPod 2011
10/24
月曜日

今日の読売新聞「総合欄」から話題をひとつ。

皆さんもマックのiPod(アイポッド)を持っている人は多いのではないでしょうか。
僕もiPod Classic(80GB)を持っており、全てのアルバムをiPodで持ち運ぶことができる。
(iMacやiPadは持っていないが)便利な世の中ではないか。

携帯型音楽プレイヤーを初めて買ったのは、土方のバイトをして買った
一世を風靡したソニーの『ウォークマン』だった。
高校三年生の1980年、冬のこと。
好きな音楽を自由に外へ持ち出すことができた。
それもステレオで。

僕には「文明開化」に匹敵するほどのインパクトがあった。
そして、共感を得た「ウォークマン』族は、ソニーに対して潤沢な利益を供するきっかけをつくり、
迷うほかの購買層へ、購入意欲を加速的に誘引する起爆剤となった。
「ウォークマン」は世界を席巻した。

発売から10周年を迎えたiPodは、
”アップルの躍進のきっかけとなっただけではなく、音楽業界の構図も塗り替えた”
と。

亡きスティーブ・ジョブズ氏は、
「音楽を聞く行為を、まったく違った体験に変える」
と宣言した。

世界を席巻したiPod(アイポッド)の躍進状況を紹介すると、


 ・シリーズ累計出荷台数は3億台突破(2011.9末時点)
  (ソニーの携帯型音楽プレーヤーは約3,000万台で10倍に達する)
 ・iTunes(アイチューンズ)のサービスは160億曲を販売
  (一曲当たり1ドルと割安、聞きたい曲だけを購入できる)
 ・(2006年)米国のCD販売額は55億ドル<約4,180億円>から、(2010年)は約20億ドル<1,520億円>に激減
 ・ニューヨークなどの主要都市で大型レコード店がほぼ消滅
 ・日本のCD生産枚数は約4億6,000万枚(1998年)をピークに約2億7,000万枚(2010年)まで減少
 ・100万枚以上売れた「ミリオンセラー」は28タイトル(2001年)から4タイトル(2010年)に衰退


CD販売枚数の急減で、音楽はもはやネットを通じて楽しむことが急加速していると言える。

このように一躍、躍り出る企業もあれば、時代の波に取り残され、
衰退方向へ向かい、路頭を徘徊せざるを得ないメーカーもある(だろう)。
これも『栄枯盛衰』が(セオリー通り)未来永劫に繰り返すことが世の常である。

如何に将来に対し、「先見の目(Vison)」があるか、強烈な経営方針や戦略を断行するか、
生死の分かれ目だろう。

しかし、トップダウン的、カリスマ的経営者は、独裁的になるケースもあり、一長一短ではないだろうか。

iPodは僕の’音楽を聴く行為を、まったく違った体験に変える’ことに成功したわけだ。



(2011/10/24 19:46)


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