「ダイエット」は「生活様式」 2011
10/1
土曜日

8月上旬に64.8kgあった体重が、今朝は59.8kgになった。

世の中で言われる『ダイエット』とはなにやら胡散臭さを感じている。
悪徳商法、詐欺紛い(※注1)の商売が横行し、薬、運動器具、食品などの商品は、
次から次へとアイデアをひねり出し、商品化されては世間に垂れ流される。
女性市場は何千万人を超え、ターゲット層は20代から50代までと幅広く、
まだまだ開拓余地のある数少ないマーケットとなっていることが大きな要因であろう。
(※注1):失礼、名だたるメーカが製造・販売しているものも当然ある。

新聞やTV、ネットのメディアを通じて宣伝を繰り返す。
テレビでは、「ほら、この商品でこんな短期間でこれだけ痩せたのよ、見て見て」
と連呼しながら、モデルバリの若き女性が登場する。

最近では、お嬢様ばかりではなく、マダムまでに触手を伸ばしている。
ある一定期間で体重を落としていく様をドキュメンタリー風に放送しているTV番組もあった(ある)。
見ていて、痛たましい。

ダイエットとは、(”語源古来辞典”参照)を紐解くと、
【意味】
 『健康や美容を保持するために、食事の量や種類を制限すること』とある。

【ダイエットの語源・由来】
 『英語「diet」に由来する。
 英語の「diet」は、「生活様式」を意味するギリシャ語「diet」から、「日常の食べ物」
 という意味に転じた言葉である。
 そこから、「代謝異常」「消化器系内蔵疾患」「肥満」などに対する、「食事療法」や「治療法」
 といった意味を持つようになった。
 日本では「食事療法」といった意味も忘れられ、「減量」や「痩身」の意味として使われることが多くなった。

純粋に僕がフィットするのは「生活様式」だと感じる。
まさにこれなのだ。

【女性の場合】
何かのトリガー(失恋の反動、恋人の取得願望、転職・転勤のストレス、健康上の理由、等々)
からダイエット始めることが多いのではないか?

おばさま達は加齢に伴う”世間の目の鈍化”(気にもならない、どうにでもなれ的思想)で、
ダイエットの意味をはるか昔に忘れ去っている。

ダイエットを決意した女性は強くたくましい。
ひたすら努力し、我慢し、苦しみ、目標の体重に近づき、達成する。
「ああ、やれやれ」目標達成!!
ダイエット成功の喜びに浸る間もなく、我慢・苦痛の苦しみから逃避する。
体重は一気に急上昇カーブを描き、飛行機雲の軌跡を残しながら、あれよあれよとみるまに
元祖体重へと駆け上っていく。
これを「リバウンド」というらしい。

お嬢様やマダム様の中にも、ちゃんと安定体重を維持し、生活リズムも整え、
美しく生まれ変わった女性もたくさんいらっしゃる。

このくらいのフォローはしておくべきで、世の女性を敵に回すほど、僕は愚かではない。

【男性の場合】
会社勤めをするサラリーマン達はたくさんの食事を摂取し(特に肉や天ぷらなとの高カロリー系)、
”ガス抜き”、”お付き合い”という名目で多量のアルコールも浴び続ける。
そして、ワイシャツの腹に位置するボタンをはじき飛ばしては、その飛距離を競っている。

すると、健康診断でBMI指数が25を超過し『肥満宣告』を言い渡される。
以下のような二次災害を併発していたり、もしくは誘発する可能性がある、と丁寧に脅して下さる。
言い訳や反対意見を申し述べる隙は、彼らには与えられることはない。
可及的速やかな改善を強要される。
 1) 2型糖尿病・耐糖能障害
 2) 脂質代謝異常
 3) 高血圧
 4) 高尿酸血症・痛風
 5) 冠動脈疾患:心筋梗塞・狭心症
 6) 脳梗塞:脳血栓・一過性脳虚血発作
 7) 睡眠時無呼吸症候群・Pickwick症候群
 8) 脂肪肝
 9) 整形外科的疾患:変形性関節症・腰椎症

「何とかしなさい、x月x日に再検査しますよ、いいですね、出来るまで検査しますからね!」
と恐喝の勢いが衰えることはない。

これらの十字架を背負わされた中年男性は汗をカキカキ、ゼエゼエ呻き声を上げ、
腹をユラユラさせながら、ジョギングしている光景にたまに出くわす。
 (それも夕方から夜にかけての時間帯が多い)

 既に何十年も昔に”世間の目”という意味を忘れた奥様から「世間の目を気にしなさい、
 真っ昼間から走るんじゃありません、みっともない、近所の笑いものに私がなるじゃない!」
このような理由から、夕方~夜にしかジョギングができないでいる。
しかし、翌週、彼らに再会することは滅多にない。
「挫折」という言葉を愛し、心から信仰しているようだ。

諺でいえば、『縁木求魚(※注2)』といえる。
(※注2):(えんぼくきゅうぎょ)とは、「木(き)に縁(よ)りて魚(うお)を求(もと)む」と読む。
木によじ上(のぼ)って魚を得ようとすることで、不可能なことのたとえ。


何故か?

我慢する。
苦しい。
→逃避したい。

人間、誰しも好んで我慢や苦しみを求める方はいない。
(修行僧か、変態新興宗教くらいなものだ)
楽なほうへ、安全なほうへ流れる。
人間の生存本能だからだ。


「ダイエット」は「生活様式」がフィットする、と申し述べたが、
なんの我慢も苦労もなく、体重を減量させたい方は、
夕方から深夜にかけて僕の部屋を訪れたらよい。
手ほどきしながら、お教えしよう。

訪問条件は、
そこそこ美人で性格の良い女子く<先着20名様>>に限定させていただく!

(2011/10/01 11:05)


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